2015年1月22日木曜日

中国産“病死豚肉” 日本人が知らずに食べている可能性指摘

 中国公安省が11日、病死した豚の肉をベーコンや食用油に加工するなどして売りさばいていた11の犯罪グループを摘発し、110人あまりの容疑者を拘束したと明らかにした。 犯罪グループが検疫担当者に賄賂を渡し、見返りに検疫合格書を受け取っていたという中国政府のずさんな管理体制が背景にあった。

 グループは農家などから病死肉を安く買い上げ、7年にわたり販売。押収された豚肉などは1000トン以上にも上る。中国では2011年以降、病死肉を販売する事件が多発し、4600件が摘発されているが、まだまだ氷山の一角のようだ。

 中国だけに「またか」との声も漏れるが、他人事じゃない。農水省によると、13年の中国のソーセージ類の輸入量は約1900万キロで、世界1位。ハム・ベーコン類も約90万キロで第3位と、日本にもかなりの加工食品が輸入されている。厚労省は「情報収集しているが、今のところ問題ない」(監視安全課)と説明するが、不安は拭いきれない。

NPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏はこう言う。

「病死豚は加工品すれば、まず、普通の肉と見分けるのは難しい。日本に入ってきている可能性は十分考えられます。中国から輸入したソーセージやベーコンは値段が安い。低価格をウリにする外食産業は怪しいでしょう」

 すでに中国産の病死肉を食べているかもしれない。そう思うと何だか気分が悪いが、国産肉も決して安心とは言い切れないという。

「日本の豚肉の7割近く、牛肉の5割近くは一部に病気を持っているといわれます。病死すると肉は売れない。畜産農家は死ぬ前に家畜を屠畜場に持っていき、危険な部位を取り除いて売っているとの指摘もあります」(小若順一氏)

 今朝食べた肉は、もしかして……。

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─情報元:日刊ゲンダイサイト様─