今はまだ、遠い先のことのように思えて、まったく想像ができないかもしれませんが、このコラムを読んでいる皆さんにも、いつか働けなくなる時がやってきます。
働く必要がなければ働きたくないよ、という声が聞こえてきそうですが、そんな風に自分の意思で「働かない」という選択肢を取れる人はごくわずか。逆に「身体が動くうちは、ずっと働いていたい」と考えている人の方が多数派ですが、実際には「あなたには働く場所はありません」と宣告されてしまうケースも多いのです。
人は足りない、しかし、余っている場所もある
総務省統計局が毎月発表している「労働力調査」を見ていると(参照リンク)、興味深いことに気がつきます。とにかく働く人が増え続けているのです。失業者は57カ月連続で減少しています。正社員の立場で働いている人たちもどんどん増えていて、前年同月に比べて58万人も増加しているのです。逆に、非正規と呼ばれている領域で働く人は格段に減っている。
ほぼ「完全雇用」状態の日本ですが、一方、身近なレベルで周囲を見渡してみると「就きたい仕事に出会えない」とか「就職活動を頑張っているのにまったく仕事に就けない」という話は、珍しくありません。つまり、労働力市場という観点からいうと、人はまったく足りない状況。働く意思と能力を持ち、求職活動を行っていながら、就職の機会を得られない「完全失業者」は226万人しかいないのですから。それなのに、思ったような仕事に就けない人がいる。
ざっくり言えば「何でもいいから仕事に就きたいと思うなら、いくらでも仕事がある」状態。しかし「自分で仕事を選びたいと思ったら、まだハードルが高い」状態なのです。かつてのように「どんな仕事でもいいから、働きたいけれども、仕事がない」という状態よりはマシですが、人によっては辛い状況に置かれてしまう可能性もあります。
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─情報元:ITmedia ビジネスオンラインサイト様─