外資系エグゼクティブとはどんな人たちなのでしょうか? 「どの会社でも結果を出す人」の共通点を探る前に、そのパーソナリティーに迫ってみようと思います。
私のついた最強のモンスターの1人にイギリス人のボスがいます。彼との出会いはヘッドハンターからの1本の電話。当時、このヘッドハンターの紹介で別の会社への転職が決まっていた矢先のことでした。
「お願いユミコ、助けると思ってサクラで、ある面接を受けてほしい。雇い主はその会社で既に8人も秘書をクビにしていて、使える候補者を連れて来なければもう私に仕事をやらないと警告を受けてしまったの」
思えばそれが私の災難の始まりでした。お世話になっているヘッドハンターの頼みは断れません。それに「8人もクビにしているモンスターに会ってみたい」という、私の好奇心からの悪い虫が騒ぎ出しました。
面接の当日、部屋に現れたモンスターは優雅な身のこなしで手を差し出し、とっておきの低いキラーボイスでひと言、「ハロー」と言いました。ですが、面接が始まると飛んでくるのは鋭い質問や皮肉ばかり。そして、とどめに「私はね、はっきり言うが秘書には何も期待していない。誰も私を満足させられないからね」とニヤッと笑って言ったのです。
そのとき、「絶対にこのモンスターに、秘書の存在意義を分かってもらう!」と思ってしまったのが運のつき。あとから、私の話を聞いて慌てて止めようとするヘッドハンターを振り切り、このボスの元への転職を決めてしまいました。
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─情報元:ITmedia ビジネスオンラインサイト様─