社内プレゼンはビジネスパーソン必須のスキル。ところが、多くの人が苦手ではないでしょうか?何度も却下されたり、差し戻しにあったり……。そこで、ソフトバンクで孫正義氏から「一発OK」を何度も勝ち取った著者が、秘伝の「社内プレゼンの資料作成術」を全公開。シンプルな資料で100%の説得力を生む、「超」実践的なノウハウをお伝えします!
「本当に利益を生み出すのか?」という財務的視点
スライドのつくり込みに入る前に、必ず確認しておかなければならないことがあります。これを怠ってスライドをつくり込んでから、上司に資料の不備を指摘されれば、もう一度ゼロからやり直さなければなりません。あるいは、そのままプレゼンに臨めば、差し戻しの憂き目にあうでしょう。そうなれば、膨大な時間のムダを生み出します。
そのような非効率を避けるためにも、これからご説明する3つのポイントについては、十分な材料が揃っているかを確認する習慣を身につけてください(下図参照)。
まず第1に、提案する事業を実施することによって、「本当に利益を生み出すのか?」という財務的視点です。当たり前のことですが、企業はあくまで「営利事業体」。決裁者が、「儲からなさそうだけど、いいアイデアだ」という理由でGOサインを出すことはありません。
ですから、どのような提案であっても、現状よりも収益アップやコストカットなど、何らかの財務的なデータが改善されることがゴールでなければならないのは当然のことです。
その際に、必ず押さえなければならないのは、「コスト」と「売上・収益予測」の2つ。
まず、コスト。事業を実施するうえで必要なコストを明確に示さなければなりません。おそらく、部署内で事業内容を検討する際にコスト計算は綿密に行っているはずですが、プレゼン資料をつくる際には、再度、その精度を確認することをおすすめします。
まず、コスト。事業を実施するうえで必要なコストを明確に示さなければなりません。おそらく、部署内で事業内容を検討する際にコスト計算は綿密に行っているはずですが、プレゼン資料をつくる際には、再度、その精度を確認することをおすすめします。
できれば、あなたが試算したコストを、管理会計など社内専門部署に確認してもらうといいでしょう。専門的な視点でチェックしてもらうことで精度が高まるのはもちろんですが、決裁者も専門部署の確認を経た数字であることに安心感をもつことも重要です。
コストについては、本編スライドでは「概要スライド」に数字だけ目立つように掲載するだけでOKですが、計算根拠の詳細についてはアペンディックスに格納しておかなければなりません。そして、決裁者から「コストの計算根拠は?」と質問されたときに、アペンディックスを示しながら説明するとともに、「管理部門にも確認していただいた数字です」と言い添えれば完璧でしょう。
次に売上・収益予測です。
提案事業を実施することによって、どれだけの売上・収益がもたらされるのか、つまり、「効果」を明示しなければなりません。もちろん、あくまでも「予測」ですから、100%の根拠を示すことは不可能です。しかし、この「効果」に説得力があるかないかで、プレゼンが採択されるか否かが決まるといっても過言ではありませんから、知恵を絞らなければなりません。
提案事業を実施することによって、どれだけの売上・収益がもたらされるのか、つまり、「効果」を明示しなければなりません。もちろん、あくまでも「予測」ですから、100%の根拠を示すことは不可能です。しかし、この「効果」に説得力があるかないかで、プレゼンが採択されるか否かが決まるといっても過言ではありませんから、知恵を絞らなければなりません。
通常の事業提案であれば、過去に類似の事業を行ったケースが多いはずです。その場合には、過去のデータを示すことで説得力を生むこともあります。自社他社、国内海外を問わず、類似の事業を探し出して、そのデータを根拠に使うことを第1に検討すべきでしょう。
もちろん、過去データがないケースもあります。その場合には、リサーチ(調査)を行い、そのデータを根拠に提案します。リサーチに予算がかけられない場合には、トライアル実施を提案することになります。効果検証のために十分なサンプル数を確保できるミニマム・トライアル(日数・地域・店舗を限定するなど)を提案することが適切でしょう。
もしも、「売上・収益予測」の根拠が“弱い”と思うならば、必ず、上司や関係部署に相談しながら改善するようにしてください。
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http://diamond.jp/articles/-/75906
─情報元:ダイヤモンド・オンラインサイト様─