人々は間違った質問の仕方をしている。実体験をもとに、こう主張するJeff Haden氏は、250名の従業員を抱える工場経営者として活躍する人物。彼は、質問の内容、仕方、タイミングがいかに重要で、そこにビジネスマンとしての資質が表れると、「Inc.com」に持論を展開しています。
最初に紹介するのは「間違った質問」の解釈。心当たりがある人、要注意です。
01.
自分を正当化するため
誘導尋問をしてしまう
質問する側が、自分の中に確信めいたものがあるとき、それを誰かに肯定して欲しいという思いが芽生えます。彼らの質問は、得てして自分本位で、相手に特定の答えを求めるような誘導尋問になりがち。たとえば、こんな感じに。
①「その案件だけど、一体いつまで抱えているつもり?」
②これ以上、まだプログラムが完成するのを待つ必要がある?
③Joeくんを罰する正当な理由が誰にあるっていうんだい?
これらの質問には、どれも「そうだ」と決めてかかる答えが先に用意されているように思えるはずです。
あなたは間違いなく案件を手放す方が正しいと思っているし(①)、完成を待ちたくないし(②)、Joeくんの功績は褒められるに値する(③)。
心のなかでは既に答えは出ているのです。でも、少数派は違う意見。あなたが知るべきは、まさにそれ。
あなたは間違いなく案件を手放す方が正しいと思っているし(①)、完成を待ちたくないし(②)、Joeくんの功績は褒められるに値する(③)。
心のなかでは既に答えは出ているのです。でも、少数派は違う意見。あなたが知るべきは、まさにそれ。
では、どう相手にたずねるのがベストなのか?以下と見比べてみましょう。
①その案件を実現するのに、何を真っ先にすべきか分かる?
②まだプログラミングが完璧じゃないそうだね、どうしたらいいと思う?
③Joeくんの立場だったとしたら、どうするのが最善策だったんだろう?
いかがでしょう?それぞれの質問が、客観的であり直接的。そして、どの質問にも答えを含まず、さらに相手に答えの選択肢を委ねている。そこがポイントなのです。
02.
「YES」か「NO」か、
二者択一の質問をする
「YES」か「NO」か、
二者択一の質問をする
質問のクオリティー自体に問題がある場合もあります。常に良いか悪いか、YESかNOか。どんな時でも選択肢を2つに限定してしまうのは、正しい質問とは言えません。 同僚やチームのメンバーにそれを求めようとしていませんか?私の工場で、実際に起きた製品トラブルを元にしたケースです。
「これまで作り上げた製品をすべて破棄して、イチから作り直していくべきかでしょうか?それとも、このままいったん出荷してしまい、クレームの来たお客様だけ真摯に対応すべきでしょうか?」
ほとんどの人が2つのうち、どちらか1つを選ぶはずです。けれど、ベストな回答はもっと他にあるはず。これが、より良い回答。
「注文の一部に欠損が見つかってしまった。どうするのが最善策でしょうか?」
「全部破棄する」よう指示する上司もいるだろうし、まずは出荷し「後は仕方ない」と諦める意見もあるでしょう。つまり、答えの幅、選択肢が広がる質問をしなければいけないのです。
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http://tabi-labo.com/232953/smart-question/
─情報元:TABI LABOサイト様─