2016年6月24日金曜日

水の飲みすぎで水中毒になりやすい人がいる!正しい水分補給方法は

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水中毒と言う症状があります。一言で言うと、大量の水を飲んだことが原因で、体液が薄まり過ぎて正常な身体の働きを維持できなくなり、最悪の場合死に至ると言う物です。
普通の状態では起こりません。しかし、健康な28歳の女性が、水飲みコンテストでの水の飲み過ぎで、数時間後に死亡すると言う事故も起こっているのです。


水中毒はナトリウム濃度の低下が原因で発生する

ナトリウムと言うと、いわゆる「塩分」ですね。食塩の主成分は塩化ナトリウムと言う物質です。非常に反応性の強い金属であるナトリウムが塩素と結合した塩化物です。
この金属塩化物はイオン結合性ですので水に溶けて、簡単にナトリウムイオンと塩化物イオンに電離します。このナトリウムイオンが体内での信号伝達に大きな役割を持っているため、薄まってしまうと身体に異常が生じるのです。

塩分は控えればいいと言う物ではない

どうしても今のご時世は塩分の摂り過ぎによる高血圧と言う問題が頭に浮かびますので、塩分を控えた食生活の方が健康的だと言う風に思いますね。
特に良く汗をかくとか、肉体労働をしているとかでない限りそのことは正しい考え方です。特に日本人の一般的な食生活では塩分が過剰になっていることが多く見受けられます。
一方、夏場になってくると毎年話題になるのが熱中症の問題です。この熱中症の対策では、塩分の入っていない水だけを摂ることは、熱中症を悪化させてしまうから、行ってはならないことであるとしてアナウンスされることも多いですね。。
これは汗と共に塩分が出て行ってしまっているのに、水だけを補給すると血液などの体液が薄まってしまうと言う問題をはらんでいるからなのです。

熱中症対策には経口補水液かそれに相当する液体を摂る

人間の血液は135mEq/L~145mEq/L(リットル当たりミリ当量)のナトリウムを含んでいます。私たちに身近な単位で近似すると0.31%~0.33%くらいになります。
これが0.30%(≒130mEq/L)を下回ると低ナトリウム血症の初期症状として、身体のだるさなどが感じられるようになります。最悪、0.23%(≒100mEq/L)を下回ると死ぬ可能性が高くなります。
熱中症が懸念されるほど汗を良くかくような状態では、ナトリウムも汗として排泄されてしまっていますので、水だけを補充するとダメなんです。
ただ、身体にはナトリウム濃度の低下を感知する働きもありますから、水分摂取が足りていなくても、ナトリウム濃度が下がり過ぎると水を飲みたくなくなってしまうのです。
そうなると、ますます体温上昇など熱中症の危険性が高まってくることになります。
経口補水液には0.3%くらいの塩分と2%内外の糖質が含まれています。これは体液に近い濃度の塩分を確保するためと、糖質によって、補水液の吸収を促進するためです。
ですので、自分でミネラルウォーターに塩分と糖分を加えて飲んでも効果は期待できます。500mLペットボトルに1.5gの食塩と10g程度の砂糖を入れて良く溶かせば同じ程度の濃度になります。糖質の量は多少好みで変えてもいいでしょう。
経口補水液の場合、カリウムやマグネシウム、カルシウムと言ったミネラルも含まれていますが、個人で自作する場合それを配合することは困難です。天然の海塩を使えば少しは入ってくれるかもしれませんが、カリウムは特に難しいですね。
ですので、自作の場合はナトリウムだけに着目して、他の要素は野菜や果物を食べて補いましょう。


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─情報元:健康生活サイト様─