ボランティアを始めたきっかけ
貧困をなくそうと活動を続ける湯浅は、一体どのような人物なのだろうか。彼の素顔に迫ってみた。
小さいころから勉強は嫌いではなかったですね。母親が小学校の先生だったこともあり、教え方がうまかったのでしょう。うまくのせられながら、勉強をしていましたね。
大学は1年浪人して、東京大学文科I類に入学しました。入学する前から「人に雇われる仕事には就かない」と、無根拠に決めていました。「弁護士にでもなろうかな」と漠然と思っていたのですが、そのための勉強はほとんどしませんでした(苦笑)。大学の授業もサボってばかり。学校には行かず、児童養護施設で子どもたちに勉強を教えるという、いわゆる学習ボランティアをしていました。
わたしの兄は障がい者なので、小さいころから自宅にボランティアの人が出入りしていました。兄のために来ていただいたのですが、わたしも一緒に遊んでもらっていたので「大学生になれば恩返しをしよう」と決めていました。子どもたちの勉強を見るのは、週に1回ほど。ただボランティア仲間と仲良くなり、彼らと会うために頻繁に通っていましたね。
また1年生のときの夏休みに、中南米に旅をしました。メキシコから入り、コスタリカ、ペルー、ボリビアなどを回り、ブラジルに。なぜ中南米に行ったかというと、あまり日本人がいないと思ったから。しかし当時は円高ということもあってか、日本人はたくさんいましたね。
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