2011年3月4日金曜日

驚くべきは中身か外見か:新型「MacBook Pro」を眺めて思う本当のすごさ


2010年4月からおよそ10カ月ぶりに「MacBook Pro」のラインアップが一新された。「Sandy Bridge」と呼ばれる、新設計のCPUを搭載し、グラフィックスも刷新。これだけでもすごいが、さらに周辺機器の接続用として、USB 3.0の2倍となる最大10Gbpsの高速転送を可能にした「Thunderbolt」を世界で初搭載している。まさに「次世代」と呼ぶにふさわしい性能を実現した新モデルだが、驚いたことにその新次元のパワーが収まっているのは、2008年登場から寸分違わないアルミユニボディだ。昔のMacBook Proから乗り換えると、まるで数年間乗り慣れた愛車が、突然ロケットエンジンを積んだように感じられるかもしれない。

クリエイティビティをインスパイヤする新性能
今回の新MacBook Proの発表にあわせて米アップルから担当者が来日したので話を聞いた。アップルの新製品発表会にしては久しぶりに技術的な内容だ。

これが「iMac」や「Pro」の3文字がつかない「MacBook」の製品発表会だったら、それほど重きを置かずに紹介される技術的スペックでも、同じ時間でどれだけの結果を出せるかが重要な「Pro」用製品では話が違ってくる。

これまでそういったフラッグシップモデルの役割は、デスクトップ型製品が担うことが多かったが、アップルは2010年1月から「モバイル・カンパニー」を標ぼうしており、これまでデスクトップ機でなければできなかったような作業にもモビリティ(機動性)を持たせようとしているのかもしれない。

説明会では最新MacBook Proのケタ外れの実力を示すデモがいくつか行われたが、その中でもハイライトとなったのが、非圧縮のハイビジョン動画4つを同じ画面上で合成して再生するというものだった。27型ワイドのApple LED Cinema Display(2560×1440ドット)で1080p(1920×1080ドット)のハイビジョン動画の全ピクセルデータを毎秒30コマ、しかも、それを4つ同時に転送して合成し、画面に表示する。
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─情報元:ITmedia +D PC USERサイト様─