2011年10月12日水曜日
中国に進出した日本企業2万社超に対し、インドへは1000社に満たず
難しい、合わないだけで諦める前に
日本ではこの数年随分と注目を集めるようになったインド市場。しかしながら、日本の人たち、ビジネスパーソンですら、インドの印象というのは極めて限定的なのではないだろうか。使われている言語は数多く、神様が山のようにいて、牛が街の中をうろうろ歩いていて、カレーを毎食食べている、残念ながらそれくらいのイメージしかないのも事実ではないだろうか。
インドでは確かに毎食のように日本で言うカレー(若しくはカレー風味)が食卓をにぎわす。一方で、日本でも国民食と言ってもいいほどカレーは人気がある。だが、それは、ジャパニーズスタイルカレーである。ルータイプ、レトルトカレー、インスタントのうどんから果てはアイスクリームに至るまで、幅広い人気を集めている。
このように日本の国民食トップ3にも入ると言って過言でないカレーではあるものの、インドに日本のカレー文化を持ち込もうと言う発想はあまり聞かない。カレーの本場インドに殴り込みをかけるなんてとんでもない、という諦めの気持ちが強いのだろうか。
本当に日本のカレーはインドでは進出の芽がないのだろうか? 既に現地では、地元資本などによるレトルトカレーは販売されている。かつて、インドでは毎日新鮮な材料で家庭の味を調理するという価値観が非常に強く、作り置きはしなかった。また、外で出来合いのものを買ってくるという価値観は敬遠されていた。
そういった市場に、2004年にインド日用雑貨品大手のITCがKitchens Of Indiaというレトルトカレー商品を出した。手軽に食べられると言うニーズも勿論あったのだろうが、それ以上に最初は高級レストランの味を家庭でも味わえると言った特殊オケージョンへの働きかけといった側面が強かった。
その後、インド経済が順調に成長する中、女性の社会進出や生活に忙しさが感じられるといった状況が広がり、徐々にではあるが手軽にというニーズも増えてきた。この流れの中で複数の企業が参入し、新しい商品カテゴリーが形成された。
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─情報元:日経ビジネスオンラインサイト様─