2011年10月14日金曜日

「何故?」に答えたものがソーシャルを制する


ソーシャルメディアで最も嫌われる質問は最も重要な質問でもある…

ビジネスおよび生活の全ての局面において「なぜ」を尋ねる行為は、浸透しているとは言い難い。来る日も来る日も、ツイッターやフェイスブックのためではなく、ニューメディアに内在する機会を企業が理解することが出来るように私は支援している。消費者の心の中に機会が存在するためだ。しかし、その理由を理解するまでには至っていないのが現状だ。

レポートに次ぐレポート、投稿に次ぐ投稿、カンファレンスに次ぐカンファレンス、ソーシャルメディアのサクセスストーリーには事欠かない。ただし、数字、感情、クリックスルー、そして、成果に注目しなければ、成功を評価するのは難しい。調査書は至る所に存在するが、ソーシャルカスタマーに対して、何に価値を見出しているのか、その理由は何かを尋ねている調査は滅多に目にしない。

1964年、マーシャル・マクルーハン氏は著書、メディア論: 人間の拡張の諸相の中で、「メディアはメッセージである」と提案していた。マクルーハン氏の考えは、広めるコンテンツではなく、メディアは、注目と学習を必要とすると言うものだ。マクルーハン氏は、メディア自体の特徴に基づいてメディアは社会を形成すると考えている。ツイッターやフェイスブック等のソーシャルメディアが、それぞれ独特なエゴシステム、そして、支援する文化を育てているように、マクルーハン氏の理論は今でも有効である。情報の民主化が進み、影響が均一化される現代では、メッセージもまたメディアである。それぞれのソーシャルネットワークには独自の文化が根付いている。ツイッターのために作成したメッセージは、フェイスブックで伝えるメッセージとは異なり、間違いなくグーグル+でのメッセージとも異なる。ここが重要なポイントである。自分の発言が自分、そして、それぞれのネットワークやメディアでの自分の象徴を決めるだけではなく、社会全体に影響を与える。

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─情報元:BLOGOS(ブロゴス)サイト様─