2011年11月15日火曜日

何が個人情報なのか履き違えている日本

昨日の日記の件、みなさんからの声により、PlayStation 3をテレビ録画機にする製品「トルネ」についても同じ問題があり、どんなジャンルの番組をよく視聴しているかや、視聴時刻までもが公開状態になっていることが判明した。これについては後述する。

それより先に今言いたいのは、こういうことが起きるのは、何が「個人情報」なのかを、日本の事業者や行政がみんな揃って履き違えているためではないかということだ。

今回の件について、ソニーはこう釈明するかもしれない。「オンラインIDは個人情報に該当しない。オンラインIDに氏名などの個人情報を含めないよう登録画面で注意書きしている*1」と。しかしそういう問題でないのは明らかである。

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日本の事業者はどこもかしこも、「個人情報」に該当しなければ何をやってもいいという誤った道に進み始めている。そして、日本の個人情報保護法では、住所氏名等を含まなければ「個人情報」でないという法解釈がまかり通ってしまっている。

実例を挙げれば、モバイル広告の新興企業AMoAd(サイバーエージェントとDeNAの合弁会社)は、スマートフォンのIMEI番号を無断収集するプログラムを頒布しているが、同社の「行動ターゲティングガイドライン」と題した*2文書で、以下のように宣言している。

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http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20111106.html#p01
─情報元:高木浩光@自宅の日記サイト様─