頭を低くして背中をたたく―声が出なかったら救急車を―
もちを喉に詰まらせるお年寄りの事故は多い。処置が遅れると窒息死につながるだけに、適切な対応が欠かせない。いざというときに慌てないために、家庭でできるもちの除去法を中心に、注意すべきことを専門医に聞いた。
指でかき出す方法も
――もちを喉に詰まらせるお年寄りが多いようですね。
「総じてお年寄りは、食べ物を嚥下(えんげ=のみ込む)する働きが低下しています。ご飯などは普通に食べられても、もちのように一定の大きさがある上、粘着性の強い食べ物は、喉に詰まらせやすいのです。それでも、嚥下機能が極端に衰えているお年寄りの場合には、家族の人が注意して食べさせるので、それほど問題はありません。むしろ、比較的元気なお年寄りほど無理をして大きなもちを食べ、それを喉に詰まらせやすいようです」
――詰まったときには?
「若い人なら、たとえもちが喉に詰まってもせきをすれば出せますが、お年寄りは生体反応が鈍くなっているので、喉の奥からもちをうまく吐き出せません。通常は、首に手をやって苦しがったり、口を大きく開けて空気を吸おうとしたりします。こうした動作は呼吸困難のサインなので、周りの人は即座に応急処置をすべきです」
――どんな応急処置を?
「まず頭を低くさせて、背中をたたく。それでももちが出てこないときは、口の中をのぞいて、指で取れるようなら指でかき出すとよいでしょう」
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http://kenko100.jp/kenko/2011/09/01/2011090172
─情報元:あなたの健康百科 by メディカルトリビューンサイト様─