2012年4月4日水曜日

「αリポ酸」で震え、めまい、動悸 「サプリメント信仰」は危険


  体脂肪を減らすという触れ込みで、ダイエットをしている中高年の人気を集めているサプリメント「α(アルファ)リポ酸」を飲んで、震えや動悸が起きたケースがあることが分かってきた。
   αリポ酸は体内に存在し、糖をエネルギーに変えて燃えやすくする働きがある。ところが加齢とともに減り続け、二度と作り出すことはできないと言われている。そこで、手軽に補給できるサプリメントが数年前から中高年に人気となっている。
震えや動悸の正体は「低血糖症」
   大手メーカーからも発売されていて、
   「それほど食べていないはずなのに太る、ダイエットをしてもなかなか以前のようにはやせられない、年齢とともにそのような変化を感じたら、ぜひα-リポ酸をお試しください」などと宣伝している。
   震えや動悸の正体は「低血糖症」だ。独立行政法人国立健康・栄養研究所は、αリポ酸を摂取して自発性低血糖症になる人もいるとホームページで注意を促している。
 

   低血糖症は一般的には糖尿病の治療に用いられるインスリン注射を打つ時などに起こる。ところがインスリンを摂取していないにもかかわらず低血糖症になることがあり、「自発性低血糖症」と呼ばれている。
   自発性低血糖症を引き起こす「インスリン自己免疫症候群(IAS)」は1970年に見つかり、世界で300例程度が報告されている。その9割は東アジアで特に日本に多い。特定の白血球の型がIASの発症に関係していると考えられている。この型を持っている人は欧米人では1%未満なのに対し、日本人は4~8%と高いからだ。
   また、αリポ酸が原因と見られるIASも報告されている。

   厚生労働省研究班(東京女子医大糖尿病センター内潟安子教授)が行った全国アンケート調査で、αリポ酸を飲んで震えや動悸が起きたケースが2007~09年の3年間で少なくとも17件起きていた。
   独立行政法人国立健康・栄養研究所のホームページには、こんな例が掲載されている。

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http://news.livedoor.com/article/detail/4753276/
─情報元:J-CASTニュースサイト様─