本日、開会式を迎えたロンドン五輪のテーマは「世代を超えたインスピレーション(Inspire a generation)」。開会式の内容も、マスゲームによる国威発揚ではなく、個々の人の顔がよく見えていたし、スポーツを楽しみ、常にチャレンジできるこの社会を次世代につないでいく、そんなメッセージが出ていたように思う。
「ロンドン五輪の開会式は、聖火リレーの最終走者のセーリング選手など10代の若者7人が聖火台に点火した」(産経新聞 より)
イギリスのキャメロン首相は、行き過ぎた多文化主義が同国の荒廃を招いたと反省していることで知られる。これは、異文化を排除するという意味ではなく、イギリスという国の基盤を守ってきた伝統的価値観が、世代から世代へと受け継がれなくなったことへの危機感だろう。
歴史の連続性を失った社会は、高齢世代が国富と資源を食い尽くし、若年世代は規範と希望を失っていく。高齢世代も若年世代も、刹那的に生きるようになり、次世代に守るべきものをつないでいくという意識が希薄になる。
五輪というのは、ただのスポーツイベントに過ぎないけれども、同時にそれ以上の大きな意味も持つ。今日の開会式を見たイギリス人は、老いも若きも歴史の連続性を再発見したに違いない。何より、世代を超えてこうしたイベントを楽しむことができるという精神が、イギリスという国を“更新”させていくだろう。
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─情報元:(宮島理) - BLOGOS(ブロゴス)サイト様─