2012年10月3日水曜日

「人は悪夢で死ぬことができるのか?」眠れない夜に読む「夜驚症」についてのお話

 真夜中、自分の部屋に何かがいるような気がして飛び起き、クローゼットの中にうずくまる。何かが靴の棚の後ろにいるが、何だか得体が知れない。早く逃げなくては死んでしまうとパニックに陥る。目覚めると、飼っている犬が隅でうずくまり、部屋はめちゃくちゃだった。このようなことが何年も続き、眠るのが怖くなった。

 誰かに見張られている。息を殺してじっとしていないと、死ぬ。彼らに動いたのがばれたら、殺される。

 巨大なゴキブリやネズミがベッドにいたので、叫び声をあげる。一緒に寝ていたボーイフレンドが目を覚ましたので、そのことを伝えると、いなくなっていた。壁、天井、床がゆっくりと迫ってきて、押しつぶされそうになる。逃げ出さないと息ができなくなる。


 こういったことが夜になると起こるのだ。

 2010年、35歳の芸術家が首を吊って死んだ。明るいごく普通の人間で、精神病暦もなかったが、睡眠障害に苦しんでいて、寝ている間に物を壊すなどの暴力行動があった。これは夜間恐怖(夜驚症)というもので、子供に多く見られる症状で、成長するにつれて少なくなっていくが、大人にも3%くらいの割合で見られるという。

 夜中に急に叫び声をあげながら眠りから覚め、呼吸が荒く、心拍が増してパニック状態になる。夜驚症と悪夢の違いは、夜驚症はレム睡眠が始まる前の徐波睡眠の時に起こり、悪夢はレム睡眠の時に起こる。夜驚症は夢ではなく、半分目覚めていて、半分意識がある状態なのだ。

 これは、睡眠障害の中の覚醒障害の分類に入る。急な目覚めが繰り返され、たいてい眠りの最初の3分の1の間に起きる。パニックに陥った叫び声と共に始まり、強い恐怖と自律神経系の覚醒、つまり瞳孔拡張、頻脈、速い呼吸、急速な発汗が見られる。

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─情報元:カラパイアサイト様─