2013年1月30日水曜日

「松井は要求以上の手数料払ってくれた」 代理人テレム氏、手記で“舞台裏”告白


昨年限りで現役を引退した松井秀喜氏(38)の代理人アーン・テレム氏(58)が23日、英字紙ジャパンタイムズに特別寄稿し、松井氏との約10年の交際を振り返った。テレム氏は契約交渉や代理人報酬などの舞台裏も告白しながら、「松井は、今まで私が担当したほかの500人とは違ったアスリートだった」と振り返っている。

 手記の中でテレム氏はまず、松井氏との出会いについて触れている。ヤンキース入団を希望する松井氏の意思の明確さが印象に残っているという。
 「『日本の松井というスター選手に興味はないか』、とサンフランシスコの弁護士を通して電話をもらったのが最初だった。そして、私は初めて一度も会ったことのない選手の代理人を務めることになったのだ」



 「松井に会うため初めて関西国際空港に降り立つと、途端に記者に囲まれた。松井との食事会はとても穏やかで楽しく、彼は非常に多くの質問をした。しかし、その中で1つ確実だったのは、彼が入団したいのはヤンキースであるということ。そしてヤンキースも彼を獲得したいと思っていたのだ」
 テレム氏は同年に松井氏とヤンキースの契約をまとめ、03年から松井氏の大リーグ生活がスタート。数々のドラマが生まれた。

 「ヤンキースタジアム開幕戦で満塁本塁打を打ち、ワールドシリーズMVPの実績を挙げた。左手首を骨折した際に、彼がチームメートと監督に謝罪したのも印象深い。彼の選手としての安定感は殿堂級だし、プロ選手としての職業道徳、立ち振る舞いは称賛されるべきものだった。日本人としての威厳を持った米スポーツ界最高の象徴的な人物だった」

 さらに、これまで語ったことのない代理人報酬のやりとりの裏話も公開している。
 「松井は公表されていないが、かなりの金額の慈善的な寄付をしている。彼は社会的に自分の置かれた立場を理解しているまれなスーパースターだ」
 「彼は私が担当したほかの選手とは違った。最初の契約交渉の際、私に『少し上前をはねてくれ。もし今回の契約が思い通りにいったら次の契約の際にはまた調整する』と言った。数年後ヤンキースと再契約した際には、私が最初に要求した以上に手数料を支払ってくれた」
 テレム氏は「こんなことは今までなかった。たぶん2度とないだろう」と手記を締めくくっている。

http://news.livedoor.com/article/detail/7356685/
─情報元:ZAKZAK(夕刊フジ)サイト様─