2013年6月27日木曜日

次期iPhoneについて、iOS 7から見えてきた5つのこと

未来のアップルの姿まで。

初めてiPhoneを手に入れたときに感じたのは、そのシンプルさでした。地図やMP3プレイヤー、ノート、そして電話といったすべてのものが、小さなパッケージに詰め込まれていました。でも今年のWWDCから何か読み取れるとすれば、そんなアップル製品の自己完結的なあり方が終わりに近づいているってことかもしれません。

ジョナサン・アイヴ氏によるiOS 7でのデザイン変更は、アプリアイコンから色使い、フォント使いにまで及び、それについていろんな人がいろんな評価を提示しています。でも、この新iOSから読み取れることは見た目の変化だけではありません。注意深く見ていくと、次世代モバイルデバイスの世界を築くための基礎が埋め込まれているのが、かすかながら見て取れます。


物理エンジンと連動するインターフェース



上の画像のように、視差効果を使った奥行きの演出はクールですが、この先にはもっと大きなものがやってきます。iOS 7のUIKitの中には、「モーションダイナミックコントロール」なるものがあります。それによって加速度計を使ってUI要素を動かすことができ、iPhoneの中のオブジェクトはほとんどリアル世界のモノとなり、ユーザーのジェスチャーや動きに反応し始めます。
ロンドンのデザインスタジオ・Bergの創業者のマット・ウェブ氏は、「これからのUIは物理エンジンと統合されていく」と言います。「iOS 7の見た目のデザインはフラットですが、ここにはアップルで従来使われてきたSkeuomorph(訳注:たとえばiPhoneのメモアプリにメモ帳のデザインが使われているように、リアルの事物のデザインをデジタルの世界で使うこと)が注ぎ込まれています。つまり、UIの動作そのものがリアルになるのです。」ウェブ氏はメールでこのように語りました。「新しいデザイン言語がここにあり、発見されるのを待っています。」
デベロッパーたちがこの新しいデザイン言語を見出し、その可能性を探求し始めれば、この物理エンジンベースのUIが意味するところが我々ユーザーにも見えてくることでしょう。視差効果を単なるギミックだと言う人もいますが、加速度計でUIを動かして動きに反応させることだけでも、大きな可能性があります。たとえば自転車や車に乗っているときはシンプルなモードに自動的にスイッチするとか、通知を振って消すとか、オンスクリーンのオブジェクトが光や動きやタッチに対して、リアルのオブジェクトと同じように反応する...といった使われ方が考えられます。

色とカスタマイゼーション


130625_ios7iphone3.jpg
Image via

iOS 7に関する批評はほぼ出尽くした感がありますが、まだiPhone 5S(または6)を占う上で興味深いことが残っています。Philippe Azimzadehさんが指摘しているように、新しいUIでは色に関して細かな配慮がなされています。たとえば、特定のグラフィック要素は背景の色に合わせて色が変化します。アプリ自体にも、それぞれ独自の「ムード」カラーがあります。

130625_ios7iphone4.jpg

これらすべては、マルチカラーのiPhoneまたはiPadで、iOSのスキンがカスタマイズできることを示唆するかのようです。この流れだと、UIのカラースキームとハードウェアのカラースキームは完全に互換性のあるものになるかもしれません。実際iOS 7では、コントロールセンターのテキストが半透明のレイヤーで表示され、ナビゲーションバーとステータスバーのカラースキームが統合されていて、全てのUI要素が「消える」かのようでもあります。個々のアプリだけが、一貫したカラーパレットを持っています。
従来のアップル製品は、あるデザイン思想の上に築かれてきました。それぞれのプロダクトが、それぞれのハードウェア、ソフトウェアの言語と外観を持っているということです。でもこれからはそれが製品ごとに固定ではなく、ユーザーごとにパーソナライゼーションされるのかもしれません。




...続きはこちら >>
http://www.gizmodo.jp/2013/06/iphoneios_75.html
─情報元:ギズモード・ジャパンサイト様─