2013年7月19日金曜日

単身者の貯蓄額は平均値が700万円、中央値が100万円


単身者の貯蓄額は平均値が700万円、中央値が100万円

単身者(一人暮らし)の人は、他のみんながどれくらい貯めているか、密かに気になっているのではないでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【単身世帯調査】」(2012年)によると、単身者(一人暮らし)の人の平均貯蓄額は700万円、中央値は100万円という結果が出ていました。

「平均値の700万円にはおよばないけれど、中央値の100万円なら現実的な金額かも……。でも、平均値と中央値って何が違うの?」
と感じた人もいるかもしれません。

そこで、「平均値」と「中央値」についての違いをお伝えします。

一人暮らしの友達が10人いたとします。そのうちの9人が100万円、1人が1億円を持っていたとすると、「だいたいみんな100万円持っているよね」という感覚になりますが、実際に計算して平均値を取ると、限りなく1億円に近くなってしまいます。つまり、「平均値」とは、極端に高い数字(または低い数字)があると、それに引っ張られてしまい、「真ん中」からズレていってしまうのです。

そこで注目したいのが、「中央値」です。中央値とは、高いほうと低いほうから順番に数えていって、ちょうど真ん中にある数値のこと。この友達10人の場合は、「100万円」になりますね。平均値よりも、「中央値」のほうが、実際の感覚に近くなるケースが多いのです。よって、「平均値」と「中央値」がある場合は、両方チェックしておくことをおすすめします

では次に、20代、30代、40代の単身者(一人暮らし)の貯蓄額の「平均値」と「中央値」を、年収別に見ていきましょう。

20代の単身者の平均貯蓄額は?

  • 年収300万円未満……平均値104万円 中央値10万円
  • 年収300~500万円未満……平均値298万円 中央値120万円
  • 年収500~750万円未満……平均値694万円 中央値496万円
  • 年収750~1000万円未満……平均値1000万円 中央値1400万円
  • 年収1000~1200万円未満……データなし
  • 年収1200万円以上……平均値9267万円 中央値1億500万円

30代の単身者の平均貯蓄額は?

  • 年収300万円未満……平均値193万円 中央値26万円
  • 年収300~500万円未満……平均値503万円 中央値250万円
  • 年収500~750万円未満……平均値958万円 中央値550万円
  • 年収750~1000万円未満……平均値965万円 中央値298万円
  • 年収1000~1200万円未満……平均値433万円 中央値500万円
  • 年収1200万円以上……平均値7936万円 中央値3453万円

40代の単身者の平均貯蓄額は?

  • 年収300万円未満……平均値479万円 中央値50万円
  • 年収300~500万円未満……平均値520万円 中央値180万円
  • 年収500~750万円未満……平均値1534万円 中央値730万円
  • 年収750~1000万円未満……平均値1991万円 中央値2100万円
  • 年収1000~1200万円未満……平均値4900万円 中央値4900万円
  • 年収1200万円以上……データなし

いかがでしたでしょうか? 「平均値」はやや高めに、「中央値」はやや低めのケースが多かったのではないでしょうか。

自分の世代と年収のところの、「平均値」と「中央値」を参考にしてもらえたらと思います。目標の貯蓄額が決まっていないなら、まずは「中央値」を目指し、それをクリアしたら「平均値」を目指す、という目安にしてもよいでしょう(※平均値のほうが中央値より高かった場合)。

ただし、これはあくまでも一般的なデータです。参考程度にし、あまりこの数字にとらわれすぎず、それぞれの目標や夢にあわせて貯蓄額を決め、貯めていくようにしてくださいね。

http://allabout.co.jp/gm/gc/421589/
─情報元: [貯蓄] All Aboutサイト様─