2013年8月13日火曜日

意外と知らないお墓参りの作法「お墓に水をかけるべき?」「お供え物は食べてOK?」

 今年もお盆の季節がやってきます。この時期に帰省し、実家でお盆を迎えるとなれば、お墓参りの機会があります。あなたは、どのようにご先祖のお墓を参っていますか? 「昔からこうしていたから」「周りに合わせて」などと、なんとなく行っている人もいれば、正しいと思って実践していても、知らず知らずのうちに自己流となっている場合もあるかもしれません。
 お墓参りを正しく行うことは、正しい先祖供養につながります。きちんとお墓を手入れして感謝をすれば、ご先祖様は快くあなたや家族を見守ってくれるのです。心を込めた思いを伝えるためにも、正しい参拝の方法を知っておきましょう。

お墓参りに持参するもの&訪れる時間帯
 お墓に持参するものは、お供えするお花と、キレイなタオルもしくは雑巾。タオルや雑巾はお墓を磨くときに使用します。あとはお線香の束、ライター・マッチなど火をつける道具です。お花は、一般的に仏花とされている「菊」を中心としたものか、あるいは生前に故人が好きだった花でもいいでしょう。
 お墓参りは、掃除などのしやすい朝、もしくは日中に行くのがいいでしょう。しかし、地域によっては、お盆の期間は夜にお参りをする風習もあるため、必ず日が暮れる前に行かなければならないということはありません。
お墓参りの手順

(1)まずは草むしりと掃除、お墓に水をかけるのはNG!
 お寺についたらバケツに水を汲み、お墓に向かいましょう。そして、お墓に着いたら、まずはお墓の周囲の草むしり。落ち葉やごみが落ちていたら拾うか、掃き掃除をしてください。その後、固く水を絞ったタオルで、お墓本体を磨いていきます。よく、お墓の上部などから水をかける人がいますが、それはご先祖様にとって「冷や水を浴びる」ことと同じ意味になるので、よくありません。墓石が痛まないようにするためにも、お墓に水をかけるのは避けましょう。

(2)お線香は束で火を灯し、感謝の気持ちで手を合わせよう
 ひととおりキレイになったら、供花をして、束のままのお線香に火をつけます。煙をまとめて焚くことで、供養されていない無縁仏が近寄りにくくなるのです。自分の家のご先祖のお墓から、関係の無い浮遊霊を追い払うようなイメージで火を灯してください。ただし、家の仏壇の場合は、毎日子孫が供養を行っているので、お線香は1~2本でもかまいません。お線香をたてたら、気持ちを込めてお墓に手を合わせ、私たちを生み出してくださったご先祖様に対する、感謝の気持ちを伝えましょう。最後に一礼を忘れずに。

(3)ゴミの後片付けもきっちりと
 お墓をキレイにすると、とても清々しい気持ちになりますね。ご先祖様も同じ気持ちです。当然ですが、帰るときはごみなどを片付けて帰りましょう。バケツに残った水は、お墓の周りにまいたりしないように。お墓は湿気が大敵ですので、風化を早めてしまいます。ちなみに、化粧石を地面に敷き詰めるのも、水はけが悪くなるためおすすめできません。

 また、生前に好物だったものなど、よく食べ物をお供えとして持参するときがありますが、お参りの後は、持ち帰って食してもかまいません。日本には、昔から同食信仰という習慣があり、神さま(祖霊)にお供えした食べ物には、いい波動があると考えられてきました。感謝の気持ちや喜びを分かち合うように、お供えしている物も分かち合う気持ちで、おいしくいただきましょう。
 もともと日本人は、森羅万象に神が宿るとする自然崇拝とともに、祖先の霊をお祀りする先祖崇拝を行ってきました。子孫を守ってくださる祖霊を神のような存在、神さまとしてお祀りしてきたのです。本来は神道として文化を継承してきましたが、江戸時代の檀家制度により仏教に強いられ、仏壇に祀ることになりました。ですが、時代や祀り方は変わっても、子孫を見守るご先祖様の魂は変わりません。また、ご先祖様を敬う子孫の気持ちも、決して変えてはいけないのです。ご先祖がいてくださったからこそ、今のあなたが存在していることを改めて認識しましょう。
 この夏は、ご先祖様が喜ぶ、正しい方法でお参りをしてみましょう。そして手を合わせるときには、ぜひご先祖様に心からの感謝を伝えてください。きっと、あなたや家族が健康で充実した日々を送るための、頼もしい味方となってくれるはずですよ。

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─情報元:ハピズムサイト様─