アート施設や街の壁面、エンタメショーで近頃よく見かける「プロジェクションマッピング」という映像演出技術。思わず見る人の足を止めるその技術とは、いかなるものなのか。そして、ブームの理由は何なのだろうか?
◆プロジェクションマッピング技術の進化が生んだ“価値”
さまざまな施設やショーが、「プロジェクションマッピング」という技術を採用するケースが増えている。例えば、6月のカンヌ広告祭でのPerfumeのショーでプロジェクションマッピングを活用し、大いに話題になった。東京ディズニーランドも、来春~夏にプロジェクションマッピングを導入した新エンターテインメント「ワンス・アポン・ア・タイム」をスタートすると発表している。◆プロジェクションマッピング技術の進化が生んだ“価値”
「コンピュータの性能と、映像再生技術の進化が、多様なプロジェクションマッピングの台頭を可能にした」と語るのは、いち早く日本にプロジェクションマッピングを取り入れたタケナカのディレクター・谷田光晴氏だ。
「プロジェクションマッピングとは、映像投影(プロジェクション)と割り当て(マッピング)が合わさってできた言葉。黎明期は平面の対象物に行われるもので、使うプロジェクターも1台だった。それが、複数のプロジェクターを使うことで1台では複雑すぎて割り当てることができなかった形状の投影箇所へ割り当てられるようになった。さらにプロジェクターも高輝度化したため、大きな建物や人物などの凹凸のある対象にもプロジェクションを行えるようになり、現在のようなプロジェクションマッピングの空間表現が確立したのです」
つまり、6面あるサイコロのような立体物の場合、展開図の形に映像を作り、サイコロの1の面には1の映像を、2の面には2の映像を、と6台のプロジェクターで当てはめて、それらを統合することで、最終的に立体に投影が可能になるというわけだ。
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─情報元:日刊SPA!サイト様─