ロールキャベツに安全性未審査の遺伝子組み換えパパイヤが使用されていたとして、プリマハムは商品の自主回収をしている。これについてネットでは、自主回収の問題ではなく、ロールキャベツを巻く帯にパパイヤが使われていたことに対し、「かんぴょうではなく、パパイヤだったのか」と盛り上がっている。
セブンイレブンおでんのロールキャベツも
同社が2013年10月10日に発表した内容によると、伊藤忠商事が輸入した「ロールキャベツ(タイ国産)」を自主検査した結果、キャベツを巻く帯に使うパパイヤの一部が、安全性未確認の遺伝子組み換えパパイヤと判明した。遺伝子組み換えパパイヤは、日本では承認されていない食材だ。健康被害の報告はないというが、販売を停止して自主回収している。
これにネットユーザーが主に反応したのは、ロールキャベツを巻く白い帯の正体が、南国フルーツ・パパイヤだったことに対してだ。一般的にロールキャベツの帯には、かんぴょうを使用するとされている。
同社のロールキャベツには原材料名に「帯状パパイヤ」や「パパイヤかんぴょう」という表記があるが、何気なく口にしているロールキャベツにパパイヤが使われていたことを知らなかった人も多く、
「え? 嘘、そんな…まさか、え?え?本当に?」「まじかよ・・・あれパパイヤだったのかよ・・」
などと、驚くコメントがネットで続出した。
実は、セブンイレブンのおでん具材のロールキャベツにも使われている。プリマハムからセブンイレブンが仕入れたものだ。サイトには、「ロールキャベツを巻いている帯は、パパイヤを乾燥させたものを使っています」という説明書きがある。同社も10月11日、「万全を期すため」ロールキャベツの販売中止を発表した。
2011年10月放送のフジテレビ系「潜入!リアルスコープ」では、セブンイレブンのおでん用ロールキャベツが、タイの工場で作られる様子を紹介していた。キャベツの生産からロールキャベツの加工までをタイ国内で行い、ヒモ状になったパパイヤを現地作業員が手でひとつひとつ巻きつけていた。
「柔らかく味もしみこみやすいので帯に最適」
なぜロールキャベツの原材料として一般的なかんぴょうではなく、パパイヤを使うのか。J-CASTニュースの取材に、プリマハムの広報担当者は、
「ロールキャベツをタイで生産するにあたり、現地で調達しやすい繊維質の強い食材としてパパイヤを選びました。1998年ごろからパパイヤが原材料のロールキャベツを製造しています。今は伊藤忠商事とともに、商品回収のため全力を尽くしています」
と話す。帯を巻かずに作る方法もあったが、ほどけやすいなどの問題があったという。
味や食感の面については、セブンイレブンサイトのロールキャベツ紹介ページによると、「パパイヤは、柔らかく味もしみこみやすいので帯に最適」と書かれている。
─情報元:J-CASTニュースサイト様─