2013年12月5日木曜日

地図こそスマホのポータル。o2oとモバイル広告は新時代へ

【今週の目次】
1 Feature Article
「地図こそスマホのポータル。o2oとモバイル広告は新時代へ」
2 さらに詳しく
3 ニュース、オレはこう思う
4 今週のつぶやき
5 質問どんと来い!

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1.Feature Article

地図こそスマホのポータル。o2oとモバイル広告は新時代へ

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モバイル広告は画面が小さくて効果を期待できない。この話を何度、業界関係者から聞いたことか。現場に近い人ほど、そう考える。確かに現実はそうかもしれない。しかしモバイル機器は消費者が常に持ち歩くデバイス。モバイル機器にあった広告手法は必ず登場するだろうし、それが定着すれば大きな市場になることは間違いない。

では、そのような時代はいつくるのだろうか。私は2,3年先にはそうなるのではないかと思っている。

前回のメルマガで、スマートフォンのイノベーションを普及させるのがGoogleではなくAppleになると予測した。技術的にはGoogleもイノベーションを起こし続けるだろうが、Googleの基本ソフトAndroidを搭載するのは途上国や低所得者層向けに開発される機種が多い。先進国や高所得者といったユーザー層ではAppleのiPhoneの人気は根強く、今後そうしたユーザー層を狙って他業種との連携が盛んに行われるからだ。

なので今回の記事では、Appleの技術動向を見てo2o(オンライン・ツー・オフライン、スマホからのリアル店舗への集客)施策とモバイル広告の今後を占ってみたい。

★地図はAppleにとって戦略的アプリ

もともとiPhoneには、Googleマップが標準地図として搭載されていた。メールやスケジュールの中に記載されている住所をタップすれば、Googleマップが立ち上がり、その住所の場所を示してくれた。この連携の使い勝手が非常によかった。

ところがiOS 6リリース時に、Appleは自社開発の地図を投入してきた。メールやスケジュールとの連携はGoogleマップではなく、Appleマップに変更された。しかし地図に関する一日の長はGoogleにあり、使い勝手が今ひとつだったAppleマップにユーザーから批判が集中。一部ユーザーは、iOS 5にダウングレードしてまでもGoogleマップを使い続けようとした。

なぜAppleは、地図という収益につながらない無料アプリにこだわったのか。ユーザー満足度の高かったGoogleマップの代わりに、完成度の低いAppleマップを投入してきたのか。

もちろんそれは、地図を戦略的アプリと考えたからだ。iPhone片手に街へ繰り出すユーザーは、地図をベースに情報を収集するようになる。PCにおけるポータルサイトの地位を、スマホでは地図が担うようになる。そう考えたからではないだろうか。実際に私自身も、さらなる機能改善を地図に期待している。知らない土地でもっと情報がほしいし、もっと使い勝手をよくしてもらいたい。地図をもっとおしゃれに、もっと楽しくできるのではないかと思う。

Appleが地図を戦略的アプリとしてとらえたと仮定した上で、Appleの最近の技術開発、買収動向を見てみよう。そうすればAppleの今後の方向性が見えてくる。

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http://magazine.livedoor.com/press/8124
─情報元:湯川鶴章メルマガ ITの次に見える未来サイト様─