2014年1月11日土曜日

モノのインターネットの衝撃

選手の疲労をチップで把握

 「彼に疲れが見えるので、交代させて試合のリズムを変えよう」
 サッカーのドイツブンデスリーガ、TSG 1899 Hoffenheim(ホッフェンハイム)では、選手が、すねを守るためにソックスの内側につけているレガースに通信機能つきのセンサチップを付け、チップから情報が送られてくるようにしている。足が重くなればそのまま数値で把握されてしまうため、選手としてはいささかプレッシャーを感じるかもしれない。その情報を把握して、監督が采配に生かしている。
 Hoffenheimは、選手の疲労の把握だけでなく、スタジアムの鉄柱などさまざまな場所にチップを取り付け、試合中を含めてさまざまな角度から無数の情報を集めている。それをSAPのインメモリデータベースである「HANA」を使ってリアルタイム分析し、試合の状況の把握や選手交代などに役立てているのだ。

[ドイツブンデスリーガのTSG 1899 Hoffenheimでは選手がレガースに通信機能つきのチップを付けている]

Internet of Thingsとは何か

 2014年の元日を迎えた。テクノロジはどんなテーマを持ち、どんな方向に進んでいくのか。ZDNet Japanは、1つのキーワードに注目する。「Internet of Things(IoT)、モノのインターネット」と呼ばれている領域だ。
 人と人の通信から、人と機械、さらに機械と機械が通信し、プロセスを自動化させるM2M(Machine to Machine)に注目が集まっており、IoTはそれをベースに語られることが多い。これまでネットワークとは無縁と思われていたようなモノがネットワークとつながることで、従来型ビジネスの効率化だけでなく、新産業の出現、消費者の新たなライフスタイルの登場などが期待されている。
 「サッカーの監督向け情報サービス」もその1つかもしれない。自動車の自動運転技術や車両の管理なども有力だ。「未来のクルマ」に向けて、すでにトヨタ自動車や日産自動車などが、大手IT企業と共同でIoTに取り組んでいる。
 自動車を「端末」に見立て、モバイルネットワーク上で複数の自動車を管理することで、リアルタイムの輸送状況を把握。より多くの荷物を最短時間、最短距離で運ぶような輸送計画を自動的に立てるといったサービスも、実現している。

自動車がネットワークにつながることで新たに生み出されるサービスはさまざま
自動車がネットワークにつながることで新たに生み出されるサービスはさまざま


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http://japan.zdnet.com/cio/sp_14iot/35042062/
─情報元:ZDNet Japanサイト様─