2014年3月28日金曜日

ブラック企業よりも怖い――「新・ブラック社員」によろしく?

どんなに優秀な社員を投入しても、なぜか生産性が低いまま。しかも、社員が退職してしまう……今日のコラムは、あなたの会社でも起こりうる怖~い実話。その黒幕は「新・ブラック社員」かもしれません。

 ブラック企業という言葉はすっかり定着した感があります。ただし、言葉が定着してしまっただけで、実はその定義は曖昧です。
 私などは「法令遵守できていない企業はすべてブラックではないのか」とスパッと切り分けてしまう考えですが、中には「どんな状態でも、従業員の受け取り方によっても違うはずだ。終電を逃して泊まり込む日々が続いたとしても、その仕事が楽しければブラック企業とは呼べない」という人もいます。離職率が高い企業をブラックだと言う人もいれば、単純に仕事がキツい、給料が安い、社会的に人気がない職種、というだけでブラックと呼びたい人もいるようです。
 今日はブラック企業の話ではなくて、ブラック社員のお話です。ブラックの社員(=正しくは「従業員」ですが)の存在は、企業にとって頭の痛い、悩みの種です。単純に仕事ができない、俗にいう「使えない」社員ならまだいいのですが、周囲に悪影響を及ぼし、さらに組織に不利益をもたらしてしまうという人たちも、実は少なくないのです。その実態をほんの少しだけ、垣間見ることにしましょう。

組織が機能していない、しかもそこだけ離職率が極端に高い?

 ある企業の総務担当者が、とても興味深い話をしてくれました。問題の部署は管理職が2名。その上長はほかの組織の管理職も兼務していますから、名目上の管理職に過ぎません。実質的には1名がその組織をマネジメントしていました。部下はフラットに8名。先輩後輩の序列は存在しますが、役職上はすべて同じです。あるバックオフィス系の業務を任される部署でした。
 この部署には大きく2つの問題がありました。まず、生産性が低い。仕事量のわりには組織の人数が多く、しかも、仕事自体のスピードも早くない。むしろ遅滞するというケースばかり。
 業務改善するようにと、周囲の働きかけが何度もあったにもかかわらず、まったく改善されない。しかも「これ以上早く仕事をしろと要求するなら、ミスが出ても仕方ないとあきらめろ。むしろ人員を増やせ」と言うのです。さらに人員に関しては、もう一つ大きな問題がありました。
 それは離職率の高さ。業務改善のため、仕事ができる人を採用。入社した本人もヤル気があるので仕事がドンドン進むか……と思いきや、実際にはその意欲は維持されずに休みがちになり、最後は退職したいと申し出る人が続出する。
 どう考えても組織自体に問題があるはずだと、管理を任されている上長を呼び、実態を把握し、報告を求めるのですが、「組織には問題はない、退職者が多いのは個人的な問題に過ぎない」というレポートしか上がってこない。
 あるとき、総務担当者は、街で退職した社員を見かけます。何気なく声をかけ、元気にしているのかと聞くと、おかげさまで回復した、いまは別の会社で元気に働いているという報告。
 安心して「良かったね」というと「ちょっと時間をいただけませんか。どうして私が退職したのか、本当の理由をお話ししたい」というのです。後日会う約束をして、その場を別れました。そして、その告白の席で、衝撃の事実が明らかになるのです。
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─情報元:誠 Biz.IDサイト様─