2014年6月12日木曜日

子供がプール熱と診断。だけど、プールには行っていないんですよ

プール熱は暑い季節に流行しやすいため、子供がプール熱と診断されると、「うちの子はいつ、プールに行ったかしら」と、すぐに考えてしまいます。しかし、プール熱はプール以外でも伝染することがあります。

プール熱の名前の由来

プール熱とは「咽頭結膜熱」の俗称で、主にアデノウイルス3型、又は7型によって引き起こされるウイルス性の伝染性の疾患です。プールの水を介して広く伝染することがあるのでプール熱と呼ばれています。
夏から秋にかけて流行します。必ずしもプールで感染するとはかぎらず、普通の風邪と同じように咳やくしゃみなどによる飛沫感染例も多いです。プール以外でアデノウイルス3型、7型に感染したということになれば、俗称でプール熱と呼んだりします。

プール熱の潜伏期間と症状

感染から発症まで1週間の潜伏期間があります。症状は40℃前後の発熱、咽頭炎、結膜炎が主な症状で、この状態が3~7日間続きます。

プール熱は校長が一定期間の出席停止を命じることができます

プール熱、いわゆる咽頭結膜熱は学校保険法施行規則で「学校において予防すべき伝染病」の第二種に分類されています。第二種は飛沫感染し、児童生徒達の罹患が多い伝染病です。
プール熱以外の第二種伝染病といえば、インフルエンザ、風疹、おたふく風邪などです。第二種伝染病は校長によって出席停止令が出されますが、プール熱は「主要な症状が消失した後2日を経過するまで」と定められています。

小児の場合の解熱鎮痛剤の選び方

プール熱のようなウイルス性疾患は根本的な治療法はなく、熱を下げる、咳、くしゃみを鎮めるといった対処療法が中心となります。特にこれらの病気は高熱が続くため、解熱鎮痛剤の選び方が一番のポイントとなります。
最近は、アスピリン等とライ症候群発症の関係が指摘されたり、インフルエンザ脳症に一部の鎮痛解熱剤を投与して死亡率が高まるとの報告があったりと、小児に対する解熱剤の選択が難しくなっています。

現在、小児に最も安全なのはアセトアミノフェンと言われています

一般に、38~38.5℃以上になると解熱鎮痛剤を飲ませるといいのですが、体温よりも身体状況で判断したほうがいいです。又、熱が下がらないからと、飲ませてから6時間以内に再び飲ませることは避けてください。
発熱はウイルスから体を守ろうとする反応なので、身体状況がよければ、そのまま6時間が過ぎるのを待ちましょう。

解熱鎮痛剤の使用は1日3回まで

解熱鎮痛剤を1日のうち3回飲ませても熱が下がらず、身体状況が悪ければ、解熱鎮痛剤をさらに追加して飲ませるのではなく、病院に再度受診されることをお勧めします。

http://health-to-you.jp/cold/kodomopu-runetu4861/
─情報元:健康生活サイト様─