2014年7月23日水曜日

スイッチ1つで妊娠を防ぐ?マイクロチップ型避妊具の開発が実現


shutterstock
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医療技術が向上する一方で、相変わらず望まない妊娠をしてしまう女性が減らない現実もある。そんな状況を打開できるかもしれない、素晴らしい避妊具の開発が進んでいる。
現在の避妊方法としては、IUDと呼ばれる子宮内避妊器具を装着することが最も効果的とされてきた。IUDは装着すれば99%の確率で避妊できるため、世界で最も多く使用されている。

16年間も避妊できるマイクロチップ型避妊具

今回発表された避妊方法は、IUDがアナログなものと思えてしまうほど革命的で、まさに”テクノロジーの賜物”とさえ思える。
ビル&ミランダ・ゲイツ財団が開発した「MicroCHIPS」は、その名のとおりマイクロチップ型の避妊具である。
20mm×20mm×7mmのマイクロチップ型避妊具を体内に埋め込むと、IUDにも使用されているレボノルゲストレルというホルモン剤が毎日30マイクログラムずつ染み出て、妊娠を防ぎ続けるという。
しかも遠隔操作によってスイッチ1つでオン/オフの切り替えができるため、本当に妊娠したいと望んだときは、これをオフにすればいいだけだ。
さらに使用可能期間も大幅に延長され、IUDの5~10年をはるかに超える16年間、誤妊娠を防ぐことができるのだ。

ハッキング被害の不安は?

「赤ちゃんポスト」問題がたびたび報じられる日本でも非常に有効な方法ではないだろうか。また、発展途上国などで頻発する暴行による少女の誤妊娠などを防ぐ方法としても活躍しそうだ(後者はそれ以前に解決しなければいけない問題があるが)。
しかし、とても興味深い一方で、コンピューターのハッキング被害が相次ぐ中では、なかなか自ら進んで挑戦しようという気にならないのも事実。財団は2018年の実用化に向けて、2015年から実地試験を始めるという。3年のうちに安全性を証明し、しっかりと当局の太鼓判をもらってほしいものだ。

http://irorio.jp/46shiro/20140716/148972/
─情報元:IRORIO(イロリオ)サイト様─