2014年7月18日金曜日

<ベネッセ漏えい>広末、清原ら有名人の個人情報も見放題だった

 ヒロスエ、あややから“番長”まで、すごい成績が見放題だった!?「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」でおなじみの通信教育大手ベネッセコーポレーションから約760万人もの顧客情報が流出した事件は、芸能界にまで、その波紋を広げそうだ。同社は最大2070万人分のデータが流出した可能性があると発表したが、元スタッフの一人は「アイドルや女優の個人情報が閲覧し放題だった」と仰天証言。流出したデータにも無数の芸能人・有名人の個人情報が含まれていることが判明した。警視庁は不正競争防止法違反容疑での立件に向けて捜査を進めている。

 親会社のベネッセホールディングスは9日の記者会見で「アクセス権限のあるグループ社員以外の関係者が、故意に持ち出した疑いが強い」と社員の関与を徹底して否定した。

 本紙に証言した元スタッフ男性(37)は「本社の社員たちは『出版社』という意識が強く、プライドが高い。編集や販売戦略を練る仕事がメーンで、顧客管理はあまりタッチしてなかった。契約上の細々とした下働きは、グループ会社に丸投げしていた」と指摘する。

 実際、顧客データベースの保守管理はグループ会社「シンフォーム」に委託。さらに、孫請けされた会社の派遣社員が情報を引き出した可能性が浮上し、警視庁の任意聴取に対して関与を認めている。

 元スタッフの証言は続く。

「グループ会社の懐事情は苦しい。そのため人件費を安くしようと、新入生・新学年シーズンが始まる直前といった忙しくなる季節に合わせ、バイトを積極採用していた。求人広告で集めた主婦や大学生が、膨大な顧客データを扱うことができたわけです。『こどもちゃれんじ』を受講している子供から、中学生が多い進研ゼミ受講生まで、卒業してからも生涯学習の教材があるためデータはしっかりと残っていて、以前は業務担当外の年代でもアクセスが可能だった」

 しかも同スタッフによれば「バイト同士で暇な時間、芸能人や有名人の登録がないか探し出して、『大物を見つけた!』と自慢し合うようなことがしょっちゅうあった」というから、ベネッセの教材で勉強したことがある有名人にとって、今回の情報漏えいはたまったものではない。一体どんな“大物”がいたのか。

「当時トップアイドルで、現在女優として活躍する広末涼子なんかは、最初は四国の実家で暮らし、上京した住所の変更履歴もあった。『赤ペン先生』の添削指導の点数も見ることができて、あまり成績はよくなかった(笑い)」。とりわけ理科の点数が相当悪かったという。

 大物かはさておき、元スタッフが記憶しているだけでも、子供のころのデータがベネッセに残っている有名人はまだいる。

「人気アイドルだった『あやや』こと松浦亜弥、子役出身の安達祐実、バラドルの元祖・篠原ともえ、有名元プロ野球選手の『番長』清原和博氏の個人情報も見た。スポーツ選手やアイドルグループのメンバーなど、有名人は驚くほど数多くヒットした。中学や高校に通学していても、時間的な都合や、塾通いで面割れするのを避けるため、10代のアイドルたちは、進研ゼミの受講率が高かった」

 流出情報がダイレクトメールだけでなく、別の使い道に悪用される危険性も十分あるわけだ。

 男性は3年間、こうした顧客データの管理を経験したというが、情報セキュリティーはどうなっていたのか。

「一応、仕事で使ったメモ用紙は一手に集められ『専門業者が煮て溶かす』と説明を受けたことがある。マニュアルや資料の持ち出しは禁じられ、基本的に全てのデータをコピーするのは難しい。でも、バイトが全データを見ることができて、しかも毎日のように芸能人データを見ていたけど注意されなかったから、アクセス履歴の管理は怪しい」と同スタッフ。

 そのうえ「バイトに採用されればいいんで、顧客データのアクセス権を得るのはたやすかった」とも。聞けば彼は、安い時給が上がることもなく、親会社ベネッセからの下働きは増える一方だったため、バイトから契約社員や社員への昇格チャンスもあったが、約3年間勤めて退職したそうだ。

 肝心要の顧客データベースを軽々しく子会社に丸投げし、コストダウンのために外部の派遣社員やバイトが事実上、管理――。いくら外部からの不正アクセスを遮断する対策を施していても、簡単に“スパイ”が内部に入れてしまっては、全く意味がない。こうした有名人の個人情報と今回の事件の関連はまだ不明だが、その余波は各方面に広がりそうだ。


http://news.livedoor.com/article/detail/9046915/
─情報元:東スポWebサイト様─