拉致問題の日朝協議で日本政府代表団に同行取材しているTBSの記者が29日、北朝鮮当局に事情聴取され、29日の協議を取材拒否された。北朝鮮はTBSの「NEWS23」が28日夜に生中継で放送した内容を問題視しており、北朝鮮当局者は「共和国(北朝鮮)を批判する内容が含まれており、容認できない」と話しているという。
北はなぜTBSの報道に怒ったのか。西野智彦報道局長は「詳細は把握しておらず、何が問題だったのか分からない」と語った。番組を確認すると、勲章をいくつもぶら下げた徐大河特別調査委員長が協議に参加したこと、「手術で回復した」とされる金正恩第1書記の左のくるぶしにできた腫瘍に再発の恐れがあることなどを伝えている。しかし、これらは他のテレビ局も伝えている。北がムキになる内容とは思えない。
■害が少ないTBSをターゲットか
「北が激怒したのは、社会部の女性記者の現地リポートといわれています。<熱心に協議が行われている様子はうかがえなかった><金正恩氏の体調問題に加えて北朝鮮では国内で権力闘争が行われている。不安定要素を抱えて交渉の行方が分からなくなってきた>とストレートに伝えたことに当局が過剰反応したようです」(関係者)
しかし、どの局の記者も同じような報告をしていた。どうやら、TBSは狙い撃ちされたらしい。
「<北朝鮮は拉致解決に取り組まない>という、北にとってネガティブな報道を繰り返す日本のマスコミに北当局者は最初から業を煮やしていました。いずれ嫌がらせしてやろうとタイミングをうかがっていたのでしょう。しかし、もともと北に批判的なフジサンケイグループを怒らせたら倍返しされる可能性があるし、テレビ朝日だと中立的な朝日新聞まで敵に回す可能性がある。だから、嫌がらせをしても害が少ないウチ(TBS)をターゲットにしたのでしょう」(同局関係者)
それにしても情けないのが、ほかの日本のマスコミだ。北の暴挙にキャンペーンを張って対抗するくらいの気概を見せねば、日本政府と同じように、ナメられるだけだ。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154557/
─情報元:日刊ゲンダイサイト様─
北はなぜTBSの報道に怒ったのか。西野智彦報道局長は「詳細は把握しておらず、何が問題だったのか分からない」と語った。番組を確認すると、勲章をいくつもぶら下げた徐大河特別調査委員長が協議に参加したこと、「手術で回復した」とされる金正恩第1書記の左のくるぶしにできた腫瘍に再発の恐れがあることなどを伝えている。しかし、これらは他のテレビ局も伝えている。北がムキになる内容とは思えない。
■害が少ないTBSをターゲットか
「北が激怒したのは、社会部の女性記者の現地リポートといわれています。<熱心に協議が行われている様子はうかがえなかった><金正恩氏の体調問題に加えて北朝鮮では国内で権力闘争が行われている。不安定要素を抱えて交渉の行方が分からなくなってきた>とストレートに伝えたことに当局が過剰反応したようです」(関係者)
しかし、どの局の記者も同じような報告をしていた。どうやら、TBSは狙い撃ちされたらしい。
「<北朝鮮は拉致解決に取り組まない>という、北にとってネガティブな報道を繰り返す日本のマスコミに北当局者は最初から業を煮やしていました。いずれ嫌がらせしてやろうとタイミングをうかがっていたのでしょう。しかし、もともと北に批判的なフジサンケイグループを怒らせたら倍返しされる可能性があるし、テレビ朝日だと中立的な朝日新聞まで敵に回す可能性がある。だから、嫌がらせをしても害が少ないウチ(TBS)をターゲットにしたのでしょう」(同局関係者)
それにしても情けないのが、ほかの日本のマスコミだ。北の暴挙にキャンペーンを張って対抗するくらいの気概を見せねば、日本政府と同じように、ナメられるだけだ。
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154557/
─情報元:日刊ゲンダイサイト様─