2012年3月16日金曜日

まぬけな泥棒が助けを求めたのは、車の持ち主だった―河北省石家荘市


2012年3月7日、河北青年報に河北省石家荘市に住む蒋(ジアン)さんが遭遇した泣くに泣けず笑うに笑えない出来事が掲載された。9日付でチャイナフォトプレスが伝えた。

3月7日21時ごろ、友達と酒を飲んでいた熊(シオン)は、友達と別れた後、することもないのでネットカフェでも寄ろうと思い立った。石家荘市新華区高柱村の王家胡同あたりを歩いていた時、ふと電動三輪車が目にとまった。周りに人がいないことを確かめると熊はこれに乗って行こうと思いついた。

持っていたかぎで大した苦労もせずエンジンをかけると、電動三輪車を盗んで走り出した。ところが数メートルも走らないうちに、蓋のついていないマンホールにはまってしまった。電動三輪車は重く、とても1人では持ち上がらない。困った熊は三輪車で通りかかった男に声をかけた。「自転車が壊れて動けないから、持ち上げるのを助けてくれと声をかけると、その人は気持ちよく三輪車を下りて、すぐに助けてくれたんです」

通りかかった男の名は蒋さん。熊が盗んだ自動三輪車の持ち主だった。装飾などから自分のものだと気がついた蒋さんは、その場でこのコソ泥を抑えつけ、警察を呼んだ。調べによれば、熊はすでに3回窃盗の前科があった。高校生の子供が2人いて、仕事はするものの収入は不安定だったという。もう盗みはしないと思っていたが、酒に酔って子供の学費がかかることを思い出し、また盗んでしまったという。すでに刑事罰に処せられ、拘留されている。(翻訳・編集/渡邊英子)

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─情報元:レコードチャイナサイト様─