2014年12月1日月曜日

成功事例から学ぶことは少ない。失敗を徹底的に分析するべきだ


 私は、日本版システム工学をベースにして、20代だった1980年代、当時発売したばかりのPCを企業に導入するVARビジネスを起業した。30代(90年代)には、イスラエルのITテクノロジーの日本への展開に奮闘。その後40代(2000年代)は外資系ITベンダーの日本法人のマネジメントに携わり、Webにかかわる国内、海外の企業人、ベンダー、デザイナーなどと一緒に働いた。
 Webがホームページからオウンドメディアになり、ソーシャルメディア、オム二チャネルと展開していくなかで、デジタルマーケティングが、企業のビジネスの中核に入ってくるプロセスの中に身を置いてきた。
 そして現在は、デジタルマーケティング業界を中立的に見つめることが可能な、ビジネスコンサルタントという立場にいる。

企業のデジタルマーケティングは
ホームページとアドサーバーからはじまった

この立ち位置で、私にはある問題意識が芽生え、日増しに強まっている。それは、このままでデジタルマーケティングは経営に結び付くのだろうか、何らかの方向性を含めた改善(あるいは、リエンジニアリング)が必要なのではないか、という問いである。その問題に対する答えを探るため、この連載をはじめることになった。
 90年代後半から、企業がWebサーバーを構築するニードが高まり、社内外からの人材を活用し、各社のホームページが作られた。
 同時期に、米国でネットグラビティ社の「アドサーバー」というバナー広告の配信テクノロジーが日本に進出し、一般化した。私は、ネットグラビティ社のアジア太平洋地域の責任者が友人だったため、同社の日本進出から、ダブルクリックに買収され、さらにダブルクリックもグーグルに買収されていくなかで、ネット広告が日本社会に浸透していくプロセスを近くで見ていた。
 企業のデジタルマーケティングは、ホームページ制作とアドサーバーからはじまったのである。
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http://diamond.jp/articles/-/62501
─情報元:ダイヤモンド・オンラインサイト様─