2014年12月25日木曜日

「死ね!」妻に罵倒され続け自殺 町の歯科医の“残酷物語”

「死んで生命保険で借金を返せ!」

 歯科医院院長の夫(当時56)に繰り返し迫って自殺させたとして、歯科衛生士の妻(51=東京都北区)が18日、自殺教唆容疑で警視庁に書類送検された。

 妻は容疑を認め、「本当に死ぬとは思っていなかった」と話しているというが、“鬼嫁”だ。

 夫は長らく“町の歯医者さん”だったが、住宅ローンや歯科器材の購入費用などで借金がかさんで、計約1億円に達してしまった。

「それを知って激怒した妻は昨年11月上旬から、<この甲斐性なし><外で死ぬと迷惑だから、自宅で首を吊って死ね>などと繰り返し夫を罵倒。<死ね>とつづったメールを送るなどした。夫は恐妻家で、妻の言いなりだったそうです。1カ月近く自殺を強要され、同年12月3日早朝、自宅の屋上で首を吊って亡くなりました。夫の死後、妻は計約1億7000万円の保険金を受け取っています」(捜査事情通)

■5人に1人が年収300万円以下

 遺書はなかったが、夫妻の携帯電話を解析するなどした結果、自殺教唆と判断。今年10月にいったん妻を逮捕したが、精神的に不安定ということで、すぐに釈放した。任意で捜査を続け、書類送検に至ったという。

「ダンナさんは、地元の歯科医師会の会長さんに推されるほどまじめな人柄で、以前は繁盛していたんですが、最近は周辺に次々と新しい歯科医院ができていた。患者さんを取られていたようですね」(近隣住民)

 都内の開業医は「他人事じゃない」と言って、タメ息をつく。

「30年前に全国で6万人台だった歯科医も、今や10万人超え。過当競争で開業医の5人に1人が年収300万円以下といわれます。昔からいる町の優しい歯医者さんというだけでは難しい。最新の設備など“売り”がないと、やっていけません。無理をして設備を整え、借金がかさむという悪循環に陥っています」

 ちなみに、勤務医の年収は平均約620万円。結婚してから、「当てが外れた」とボヤく女もいるそうだ。だからといって「死ね」と言われる筋合いはないだろう。



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─情報元:日刊ゲンダイサイト様─