相手の怒りを鎮めるには、1分間息を止めてから謝ろう
◆内藤誼人『最初の1分で先手を打つ無敵の心理術』を読み解く
※要旨
・相撲では、最初の立ち合いが勝敗を決めるという。まさに同じことがビジネスでも当てはまる。
最初の60秒で、ほとんどの商談、販売、交渉、プレゼン、営業、打ち合わせの成否、が決まってしまうと私が断言できる。
・ビジネスでは「約束の時間、とりわけ初対面の相手との約束の時間には、絶対に遅れるな」と言われる。
なぜかというと、最初に遅刻したりすると、「こいつは、どうも信用ならん」というレッテルを貼られ、困ったことに、そういうレッテルはなかなか取り外してもらえないからだ。
・その他大勢から頭一つ抜け出す「捨てる技術」。
ビジネスにおいて、ほかの人がすでに英語が話せるのだから、自分のアピールリストから、「英語」という項目は、潔く削除したいところだ。
そのためには、周りの人が何をアピールしているのかを観察して、みんながやっていることは、バッサ、バッサと捨てていきたい。この「捨ての技術」が、魅力的なビジネスマンには必須なのである。
・「アフリカのある部族語を800語話せます」とアピールすれば、「英単語を10万語知っています」ということより、はるかに目立つ。
・医者として目立ちたいなら、外科ではなく、肛門科の先生を目指したほうがいい。志望者が少ないので、それだけで苛烈な競争に巻き込まれない。
・人間は、目にする回数が多い見慣れた相手ほど、好感を抱く。好かれるかどうかは、最初の1分が重要ではあるが、その後に何度も顔を見せるようにすれば、それなりに魅力は高まっていくのである。
・内面より外面を重視せよ。
・1分間で相手の怒りを静める謝罪テク。それは、顔を真っ赤にして、うつむいていること。それだけでOKだ。
顔を真っ赤にしていれば、あなたがドジを踏んだことを十分に反省していることが、相手に視覚情報として伝わる。顔を赤くするのは簡単で、1分間くらい息を止めているだけでいいのだ。
・アゴを20度上げると、説得力はアップする。アメリカの議員は、スピーチの際、「原稿を読むな」と教育を受けるそうだ。なぜなら、きちんと正面を見据えて話したほうが、堂々として見えるからだ。まあ、実際に原稿を読むアメリカ議員もいる。しかしやはり、原稿を見ないより、前を向いて、カメラ目線で語りかけたほうが、見る者を説き伏せるパワーを感じる。
・実のところ、私は、打ち合わせにしろ、プレゼンにしろ、会議にしろ、「資料は一切不要」なのではないか、とさえ思っている。口頭での説明が、一番いい。口頭で説明しようとすれば、どうしても顔は正面の相手に見据えることになるからである。
・「同じ話題は飽きられる」のウソ。
話題が豊富というのは、話せるネタがいくつもあるということではない。ネタが1つだろうが、それをおもしろく膨らませて話せるのが、話題が豊富ということなのだ。
デートのスケジューリングにも、同じことが言えそうだ。たとえば1日中、水族館で、ひたすら魚の顔を見て癒されるほうが、かえって思い出に残るデートになるだろう。会話も、自信のある話題を1個持っていれば、それで十分なのだ。
実力のある落語家は、同じネタを何度披露しても、毎回お客を笑わせえることができる。それは、日々同じネタを、何百回何千回と練習している賜物なのだ。
・最初の1分で、相手が3回も笑ってくれるなら、その人はあなたに気を許してくれたということだ。ユーモアのある人の話は、わかりやすくて、面白いのだ。
・大金を出しても買えない「信用」を瞬時に得る方法。
不祥事が発覚したときの最良の対応は、「今回の責任のすべては、私にあります」と、謝罪してしまうことだ。
潔く責任を一手に引き受ければ、他人からの評価は確実に上がる。
・売れる営業マンになるには、早口で話す技術を身につけなければならない。
速いテンポで入ってきた情報のほうが、人間の記憶には残りやすい。早口で話したほうが、相手を説得しやすい。
・レスポンスの仕方で信頼度はアップする。
とりわけ、お客から絶大な信頼を得る営業マンやビジネスマンは、総じて行動が早く、フットワークが軽いものである。
もちろん、メールの返信も、早いに越したことはない。行動も返答も返信も、何事もクイックレスポンス。この精神が大切だ。
・営業に行っても、値引きの話など一切せずに、「べつに、営業に来たんじゃないよ」という顔をするのが、お客と仲良くなる秘訣だ。
顧客が多い営業マンは、マメに会いに来るわりに、帰るのが早いのが特徴だ。
・手ごわい相手も、まず断れなくさせる心理戦略。
推薦状や紹介状といった類いの文書は、相手の信頼を得るための伝家の宝刀だ。紹介状は、1通よりも、2通持って行ったほうが効果的だ。
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─情報元:まぐまぐニュース!サイト様─