2015年3月19日木曜日

報道写真の画像加工が急増、芸術性と不正の境界に揺れる

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 世界報道写真財団(World Press Photo、WPP)が主催する報道写真コンテストには今年、前例がないほど多くの「加工された写真」が持ち込まれ、写真報道における芸術性と不正の境界線の在りかをめぐる議論が再燃したそうです。

 最終選考の一歩手前まで残った写真の20%が、過度の加工を施していたために失格となりましたこの数は昨年の3倍だったそうです。



 最終選考まで残ったカメラマンには「RAW(ロー)画像」という未加工のファイルと最終版の両方の提出が求められました。RAW画像とは、カメラに記録されたままの写真であり、それを審査対象として出品された写真と比較することで、フォトショップなどの画像加工ソフトを使って、要素の追加や削除、トリミング、色・質感・トーンの修正など、どんな加工が施されたのかが分かります。

「世界報道写真財団は、撮影後の画像処理の許容範囲について厳格な基準を設けている。写真を改ざんすることは、その写真を見る人々に嘘をつき、自分自身にも嘘をついていることになる。自分の目で見たものではなく、このように見えたら良かったのにと願うものを見せているのだから」審査員を務めたAFPのフォトグラファー、パトリック・バズはそう語ります。

 とりわけ、画像の不正加工による打撃が大きかったのはスポーツ写真部門で、この部門で失格せずに最終選考まで残ったのは2作品だけだったそうです。

 世界報道写真財団は昨年、撮影後の画像処理に関する規範を発表しました。何らかの要素を追加したり削除したりすることは全て禁止。例外はカメラのセンサーについた塵が写り込んだ場合に、フォトショップで消すことができるのみです。


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─情報元:ザイーガサイト様─