2015年4月27日月曜日

「仲良し夫婦」ほど妊娠しにくい?米大学で意外な結果が判明


結婚後、望んでいてもなかなか子宝に恵まれない――そんな夫婦が皆さんの周囲にもいるのでは? こればかりは授かりものだから仕方がない、という意見もよく耳にするけれど、当事者にとっては大きな問題である。仲睦まじい2人なのになぜ?と首をかしげたくもなるが…。


「夫婦仲がいいのは素晴らしいことですが、仲が良すぎることで逆に子宝に恵まれにくくなることが、進化心理学と呼ばれる分野の研究で明らかになっています」


なんとも衝撃的な研究結果を紹介してくれたのは、心理学者の内藤誼人先生だ。夫婦仲が良すぎると妊娠しにくいとは、どういうことか?

「米マンチェスター大学の心理学者ロビン・ベイカー氏が、15組のカップルを対象に、次のような調査を行っているんです。ベイカー氏は、被験者全員に日記のようなかたちでライフログを記録させ、さらにセックスの際に使用したコンドームを回収し、男性が放出した精子の量を測定したのです。それらを比較分析した結果、仲が良くて一緒に過ごす時間が長いカップルほど、男性から放出された精子の量が少ない傾向にあることが判明しました」

関係が良好で、頻繁にデートをしたりするようなカップルほど、精子の量が少ないとは意外だが、次のような仮説が考えられているという。

「パートナーと一緒にいる時間が長いということは、そこに他の男性が介在する余地が少ないということ。つまり、他の男性に彼女を奪われるリスクが少ないということになります。そのため、男性としては一度のセックスで大量の精子を放出する必要がないわけです。これは動物的な本能による現象といえるでしょう」

パートナーとのセックスの機会が少なく、「数少ない貴重な1回」であれば、男性はここぞとばかりに大量の精子を放出しようとする。自分の子孫を残すには、精子の量は多い方がいいからだ。だが、男性がパートナーに全幅の信頼を寄せている場合、大量の精子を産生する必要性が薄れる、というわけ。つまり、夫婦間には適度な危機感や緊張感があった方がいいかもしれないという仮説だが…。

「そうはいっても、夫婦げんかに発展しては元も子もありません。お互いが意識的に1人の時間を持つようしたり、それぞれの趣味を大切にするなど、無理なく生活スタイルをアレンジしてみてはいかがでしょうか?」


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─情報元:web R25サイト様─