先日、世界的に人気の画像共有サイト「Instagram」が、女性が寝巻きを着てベッドで横たわる写真を「ガイドラインに違反する」として削除したことが大きな問題になりました。
見ての通り、この写真はInstagramのコミュニティガイドラインが禁止しているヌードではなく、非合法なことをしているわけでもなく、スパムや自傷行為でもありません。ただその日、彼女が生理で、パンツに経血(生理の血)が漏れていました。
この“経血漏れ”写真を投稿したのは、アーティストで詩人のルピ・カウル。カナダのウォータールー大学に通う彼女は、専攻するヴィジュアル・レトリック・コースのプロジェクトとして、自身のさまざまな経血の写真を撮影し、「Period(生理)」シリーズとして自身のホームページで公開していました。
その中には、シャワーやトイレの便器の中で水に浮かぶ経血の写真、ナプキンを取り換える姿など、女性でも正視しづらいものが並んでいますが、今回彼女がInstagramに投稿したのは、それらのなかでも抑えた表現のもの。
しかし冒頭の写真は、投稿してから24時間も経たないうちにInstagramによって削除されました。カウルは同写真を再び投稿。すると今度はすぐに削除され、Instagramから次のようなメッセージが彼女のアカウントに送信されたのです。
「あなたの投稿はガイドランに違反しているので削除しました。弊社のコミュニティガイドランをご覧いただき、どのような投稿が推奨され、Instagramを安全な環境に保つことができるのか学んでください」
◆Instagram側が謝罪
このメッセージを受け取ったカウルは、してやったりと思ったようです。そもそもあの写真が削除され、違反だと言われることが、彼女の作品の目的だったからです。彼女はこの事態について、自身のFacebookに問題の写真とともに次のようなメッセージを投稿しました。
「ありがとうInstagram。私の作品は、あなたが私にしたまさにそのことを批判するために生まれたのだから。<中略>私は、私の下着姿は受け入れても経血漏れは受け入れない、女性を単なるモノや性の対象物とし、人間扱いしないミソンジニー(女性蔑視・嫌悪)な社会に貢献しないことを、決して謝りません」
この投稿はさまざまなメディアで取り上げられ、話題に。ワシントン・ポストのインタビューで「ちゃんと服を身にまとっているし、私には毎月一度は起こる日常茶飯事のことが“暴力的”で“危険”だなんて」と怒りを示し、その思いに賛同する人たちからInstagramに非難が殺到しました。
すると、Instagramは慌てて彼女のアカウントに次のメッセージを送信。
「私たちのチームのメンバーがあなたがInstagramに投稿した写真を誤って削除してしまいました。これは間違いであり、このようなエラーが起きたことに対して深くお詫び申し上げます。当該コンテンツをリストアしましたので、今は閲覧可能です」(ワシントン・ポストの記事より)
Instagramは、「不快に思う人がいる」など、彼らなりの主張があるならしてもよかったと思うのですが、彼女の写真を2度も削除したことを「エラー」という、まるで機械の誤作動のように表現したことが印象的です。
◆自然かアートか猥褻か
Instagramとその親会社であるFacebookは、実は、SNSの中でも芸術的な表現に対して検閲が厳しいことで知られており、現在も世界各地でユーザーからさまざまなクレームが発生しています。特に、あるフランスの教師が、フランスの著名な写実画家であるギュスターヴ・クールベの絵画『世界の起源』(女性の陰部が描かれている)の画像をFacebookに投稿し削除された一件は、フランスで裁判沙汰にまでなっています。
女性のあるがままの姿は、どこまでが社会にとって“危険”なのか。この命題はろくでなし子の一件をはじめ、現在さまざまなところで物議を醸していますが、少なくともSNSの世界においては、この裁判の結果によって一つの回答がもたらされるのかもしれません。
...詳しい情報・続きはこちら >>
http://news.livedoor.com/article/detail/10003414/
─情報元:女子SPA!サイト様─
見ての通り、この写真はInstagramのコミュニティガイドラインが禁止しているヌードではなく、非合法なことをしているわけでもなく、スパムや自傷行為でもありません。ただその日、彼女が生理で、パンツに経血(生理の血)が漏れていました。
この“経血漏れ”写真を投稿したのは、アーティストで詩人のルピ・カウル。カナダのウォータールー大学に通う彼女は、専攻するヴィジュアル・レトリック・コースのプロジェクトとして、自身のさまざまな経血の写真を撮影し、「Period(生理)」シリーズとして自身のホームページで公開していました。
その中には、シャワーやトイレの便器の中で水に浮かぶ経血の写真、ナプキンを取り換える姿など、女性でも正視しづらいものが並んでいますが、今回彼女がInstagramに投稿したのは、それらのなかでも抑えた表現のもの。
しかし冒頭の写真は、投稿してから24時間も経たないうちにInstagramによって削除されました。カウルは同写真を再び投稿。すると今度はすぐに削除され、Instagramから次のようなメッセージが彼女のアカウントに送信されたのです。
「あなたの投稿はガイドランに違反しているので削除しました。弊社のコミュニティガイドランをご覧いただき、どのような投稿が推奨され、Instagramを安全な環境に保つことができるのか学んでください」
◆Instagram側が謝罪
このメッセージを受け取ったカウルは、してやったりと思ったようです。そもそもあの写真が削除され、違反だと言われることが、彼女の作品の目的だったからです。彼女はこの事態について、自身のFacebookに問題の写真とともに次のようなメッセージを投稿しました。
「ありがとうInstagram。私の作品は、あなたが私にしたまさにそのことを批判するために生まれたのだから。<中略>私は、私の下着姿は受け入れても経血漏れは受け入れない、女性を単なるモノや性の対象物とし、人間扱いしないミソンジニー(女性蔑視・嫌悪)な社会に貢献しないことを、決して謝りません」
この投稿はさまざまなメディアで取り上げられ、話題に。ワシントン・ポストのインタビューで「ちゃんと服を身にまとっているし、私には毎月一度は起こる日常茶飯事のことが“暴力的”で“危険”だなんて」と怒りを示し、その思いに賛同する人たちからInstagramに非難が殺到しました。
すると、Instagramは慌てて彼女のアカウントに次のメッセージを送信。
「私たちのチームのメンバーがあなたがInstagramに投稿した写真を誤って削除してしまいました。これは間違いであり、このようなエラーが起きたことに対して深くお詫び申し上げます。当該コンテンツをリストアしましたので、今は閲覧可能です」(ワシントン・ポストの記事より)
Instagramは、「不快に思う人がいる」など、彼らなりの主張があるならしてもよかったと思うのですが、彼女の写真を2度も削除したことを「エラー」という、まるで機械の誤作動のように表現したことが印象的です。
◆自然かアートか猥褻か
Instagramとその親会社であるFacebookは、実は、SNSの中でも芸術的な表現に対して検閲が厳しいことで知られており、現在も世界各地でユーザーからさまざまなクレームが発生しています。特に、あるフランスの教師が、フランスの著名な写実画家であるギュスターヴ・クールベの絵画『世界の起源』(女性の陰部が描かれている)の画像をFacebookに投稿し削除された一件は、フランスで裁判沙汰にまでなっています。
女性のあるがままの姿は、どこまでが社会にとって“危険”なのか。この命題はろくでなし子の一件をはじめ、現在さまざまなところで物議を醸していますが、少なくともSNSの世界においては、この裁判の結果によって一つの回答がもたらされるのかもしれません。
...詳しい情報・続きはこちら >>
http://news.livedoor.com/article/detail/10003414/
─情報元:女子SPA!サイト様─