2015年7月10日金曜日

元NHK名物Pは氷山の一角 ドラッグに走る中高年増えるワケ

 かつて「巨匠」と呼ばれた元NHKプロデューサーが、危険ドラッグでパクられた。地位も名誉もある男が「なぜ?」と首をかしげたくなるが、最近はドラッグに走るフツーの中高年が急増しているというから、他人事じゃない。

 危険ドラッグを英国から輸入したとして4日、関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕されたのは、NHKインターナショナルの嘱託職員、池尾優容疑者(64=横浜市)。「自分で使うためにネットで買った」と容疑を認めているという。

 1973年にNHKに入局した池尾容疑者は、「生きもの地球紀行」や「プラネットアース」などの自然科学番組でプロデューサーを務め、06年に定年退職。NHK関連会社を経て、昨年4月からNHKインタで働いていた。

「(池尾容疑者は)自然科学系の分野では巨匠と呼ばれたほどの名物プロデューサーです。物静かなインテリというタイプでトラブルを起こしたこともないだけに、危険ドラッグで逮捕には正直驚きました」(NHK関係者)

 ドラッグと聞くと「若者の乱用」を想像しがちだが、違う。警察庁の昨年の調べでは、覚醒剤事犯の検挙人員は20、30代で減少傾向にあり、40代以上で増加傾向が続いている。最多は40代(3697人=前年比8%増)だが、伸び率だけなら、50代以上(2486人=同13%増)が上回っている。犯罪ジャーナリストの田代篤氏が言う。

「危険ドラッグも覚醒剤も取り締まり強化で品薄になり、2割ほど値上がりしている。そもそも、そこそこの地位と金がある中高年じゃないと続けられません。好奇心から乱用する若者と違って、中高年は“衰え”を感じてつい手を出すケースが多い。オーバーワークでストレス過多、『うつっぽくて疲れやすい』『アレが弱くなった』などと精力剤代わりに使い始めます。それなりに地位がある中高年は知恵も回るし、抑えも利くので、乱用してすぐ足がつくようなマネはしません。池尾容疑者は、まさに氷山の一角ですよ」

 薬物事犯の検挙は暴力団関係者が50%を超えているが、減少傾向に。そのぶん一般人が増加している。ただでさえストレスフルな世の中だ。“中高年ジャンキー”はどんどん増えていく。

...詳しい情報・続きはこちら >>
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/161473
─情報元:日刊ゲンダイサイト様─