捻りが絶妙に効いた「どんでん返し」系の映画は、見た後に他の作品とは違う満足感が得られるので、シナリオを誰かと共有したくなるものです。
そこで今回は、そんな大どんでん返しが楽しめる映画をご紹介します。Taste of Cinemaが30本取り上げられたものから、ピックアップした10本をどうぞ。以前紹介した「絶妙に張られた伏線のある映画10選」とは違う作品が選ばれています。
なお、この記事には「どんでん返し」の部分のネタバレがもろに書かれているので、ご注意ください。
先に作品のタイトルだけを挙げておくと、『サマーキャンプ・インフェルノ』、『エスター』、『シークレット ウインドウ』、『ゲーム』、『ヴィレッジ』、『アザーズ』、『セブン』、『メメント』、『ソウ』、『シックス・センス』です。
ネタバレ歓迎の方は、先を読み進めてください。
■『サマーキャンプ・インフェルノ』(1980年、ロバート・ヒルツィック監督)
ある意味『クライング・ゲーム』的な作品です。
人見知りが激しい少女アンジェラが参加したサマーキャンプで、次々と恐ろしい殺人事件が――。
どんでん返し:アンジェラの本当の名前はピーターで、彼/彼女が殺人を犯していました。
■『エスター』(2009年、ジャウム・コレット=セラ監督)
孤児を引きとるのが怖くなる作品。子役の演技力とヴェラ・アン・ファーミガの透明感のある美しさ、そして素敵なファッションも魅力的です。
死産したばかりの夫婦が、ロシアから来たという9歳の少女エスターを施設から引き取ります。品行方正に見えたエスターでしたが、次第に新しく出来た家族に牙を向くようになり――。
どんでん返し:エスターの実年齢は33歳で、成長不全というホルモン障害が原因で体が成長しておらず、さらには重度の精神障害だったため、新しい家族を次々と殺していました。
■『シークレット ウインドウ』(2004年、デヴィッド・コープ監督)
スティーヴン・キングの中編小説がもとになっている作品。名作とは言えないかもしれませんが、訳者が個人的に気に入っている一本。
妻の浮気現場に乗り込んだ後、人里離れた森の中の家にこもったスランプ状態の元売れっ子小説家のモート・レイニー(ジョニー・デップ)は、ある日ジョン・シューターという南部訛りの強い男性に「自分の作品を盗作した」と告げられます。言いがかりだとシューターの発言に耳を貸さないモートに、シューターの陰湿で危険な嫌がらせが始まり――。
どんでん返し:ジョン・シューターはモートが作り上げた人物で、ジョンが犯人だと思われた動物虐待や殺人は全てモートが行ったものでした。シューターの名前は「Shoot Her」から来ており、モートの潜在意識にある「妻を撃ち殺したい」という願望がもとになっています。
■『ゲーム』(1997年、デヴィッド・フィンチャー監督)
マイケル・ダグラスの鼻に付く演技と、その後の取り乱しっぷり、畳み掛ける展開が爽快です。『セブン』のような鬱展開を期待していると、ちょっと拍子抜けするかもしれません。
仕事中毒の投資銀行経営者のニコラス・ヴァン・オートン(マイケル・ダグラス)。父親が自殺した年齢の48歳になろうとしていた彼のもとに弟のコンラッド(ショーン・ペン)が訪れ、48歳の誕生日のお祝いに「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」という、ある会社が提供する「ゲーム」をプレゼントする。文字通り、そのゲームはニコラスの人生を一変させるようなもので、連続して恐ろしい事件と裏切りが起き――。
どんでん返し:作中で死んだと思われていた人々は誰一人として死んでいませんでした。すべてはコンラッドとゲームを提供する会社が仕組んだ壮大なゲームで、ニコラスを父親と同じ運命をたどらせないようにするための策だったのです。
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http://www.kotaku.jp/2015/09/great-plot-twisted-movies.html
─情報元:コタク・ジャパンサイト様─