2015年10月1日木曜日

トヨタが敵わないメルセデス・ベンツ3つの強み

世界が注目する新型「プリウス」
各国のジャーナリスト・関係者の評価は?

新型「プリウス」。全長4540×全幅1760㎜×全高1470㎜、ホイールベースが2700㎜。全体的な雰囲気は現行モデルに近いリアハッチを開いた状態インテリアはステアリング等、「MIRAI」との部品共通性が多い Photo by Kenji Momota
 2015年9月15日、午後12時45分から午後1時までの15分間。世界最大級の自動車関連イベント、IAA(Internationale Automobil Ausstellung/正式名称:国際モーターショー、通称:フランクフルトモーターショー)、ホール8のトヨタブース。
 世界各国のメディアが第四世代となる新型「プリウス」の実車を見ようと詰めかけた。トヨタが配布した資料や会場内の展示物の表記では「ワールドプレミア(世界初公開)」としているが、実はトヨタは同車を9月9日に米ラスベガスで開催した自社イベントですでに公開している。
 フランクフルトショーの記者会見後、各国のメディア関係者や自動車業界関係者に新型「プリウス」の印象を聞いてみた。その回答のいくつかを以下に列挙してみよう。
 「隣に展示されている燃料電池車のMIRAIにデザインが似ている」
 「優れたエアロダイナミクスが手に取るように分かる」
 「もっと斬新な進化を期待していたが、第三世代からの正常進化でガッカリした」
 「ボンネットを開けることが許されず、またパワーユニットや二次電池の展示もなかった。我々が最も関心のある動力系統の詳細が分からないので、現段階ではクルマ全体としての評価ができない」
 「欧州メーカーは2021年の欧州CO2規制を睨んで、プラグインハイブリッド車とEVを投入し、ハイブリッド車のラインアップが減る。そのため、プリウスは確かに高性能車だと思うが、少なくとも欧州市場ではプリウスのポジショニングがこれまでとは変わる」
 筆者としても、上記の意見にほぼ同意する。機械工学と材料工学による軽量化、流体力学による車体造形の洗練、そして電子工学による車載器のインフォテインメントに関する進化等を駆使した、トヨタが考える「セールスボリュームが大きい究極のエコカー」だと思った。
 広報資料には現行車(第三世代)と比較して燃費は18%向上とあり、パワートレインと二次電池の詳細については東京モーターショー(一般公開2015年10月31日~11月8日)で発表される。日本での発売予定は2015年末である。
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─情報元:ダイヤモンド・オンラインサイト様─