薬というのは病気にかかったり具合が悪い時、またどこかに痛みを感じたときなどに飲むものですが、治療以外にも予防のために使われる事があります。もちろん私たちの生活で薬は欠かせない物となっていますが、どの薬にも必ず副作用があるのです。
副作用と聞くと”良くない事が起きる”というぼんやりとしたイメージを持ってしまいがちですが、ほとんどの薬は正しく服用すれば、副作用が起きたとしてもそれほど深刻な状態にはなりません。
当たり前のように思っていた症状も実は薬の副作用だった、という事は意外と多いのです。ここでは身近な副作用から、注意すべき副作用までを紹介します。
薬の副作用が起きるのは成分の種類とその作用する場所に違いがあるから
例えば頭が痛い時に飲む鎮痛剤や頭痛薬と呼ばれる薬を飲んだ後、痛みが消えると同時に少し眠くなる事があります。鎮痛剤や頭痛薬を飲み痛みが解消されるのは薬の主作用といい、眠くなるのが副作用です。
風邪薬やアレルギーの薬も同様の副作用が起こるものが多いですが、これは炎症を抑える成分が配合されていて、この成分の副作用が眠けを起こすものだからなのです。
しかし風邪で体調が優れないとき、頭が痛くて動きたくないとき、アレルギー症状で苦しんでいるときは、体力を消耗するので眠ることで体力を温存できる、これもある意味いい副作用と言えます。
しかし機械を扱ったり車の運転をする場合は眠気があると困るので、薬の注意書きにはそういった行為は控えるよう記載されています。
副作用が起こる理由は薬が作用する場所に違いがあるからです。これも頭痛薬を例にして説明しようと思います。
頭痛薬による副作用の例
頭痛薬は市販薬でもそれなりの効果が期待できますが、主成分によって副作用も異なります。痛み止めの多くはアスピリンを使用していますが、アスピリンは消炎鎮痛作用が高い反面、刺激が強いため胃痛を起こす事があります。
消炎鎮痛作用が頭痛の元に働きかけ痛みを鎮めるのが主作用、胃で溶けて吸収される時の刺激で起こる胃痛は副作用という事になります。
もう一つ市販の頭痛薬に多く使われているのがイブプロフェンです。イブプロフェンにも高い鎮痛作用があり、抗炎症作用が強く早く効く事でも知られています。早く効き胃への負担も少ないので、胃痛が気になる人にはイブプロフェンの方が向いているかもしれませんね。
ただしイブプロフェンには喘息を招く副作用があります。これは喘息持ちの人に対する副作用ですが、イブプロフェンが本来の目的とは違う場所に作用した時に、喘息の引き金となる可能性があるからなのです。
このように同じ頭痛薬でも、成分の違いで副作用の症状も変わります。市販薬でも副作用に関する事は注意書きに記載されていますので、服用する前には必ず目を通しておきましょう。
市販薬の多くは眠くなる成分が配合されていますが、病院で処方してもらう薬の中には眠くなる成分を含まないものもあるので、頼めば眠くならない薬を処方してもらえる場合もあります。
ものにもよるので一概にそうとは言えませんが、アレルギー症状を抑える薬は飲んでしばらくするとびっくりするくらいくしゃみや鼻水も止まりますが、猛烈な眠気に襲われます。症状によっては眠ったほうが楽になることもあるので、薬を服用する場合は自己判断よりも医師の指示に従ったほうが賢明と言えるケースが多いでしょう。
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─情報元:健康生活サイト様─