2011年4月19日火曜日

今のチェルノブイリを歩いてみた

“レベル7”から25年、観光地化した惨劇の地

福島原発事故の国際評価尺度が「レベル7」に引き上げられた。これで福島原発事故はその深刻さにおいて、これまで史上最悪とされてきたチェルノブイリ原発事故と並んだことになる。

4月26日、チェルノブイリ原発事故は25周年を迎える。その1月前の3月26日、事故から25年が過ぎたチェルノブイリをこの目で見ようとウクライナを訪れた。そこには、今も事故の記憶を抱えながら原発と共存していかなければならない、苦悩する人々の姿があった。

観光バスで行くチェルノブイリツアー

ウクライナの首都キエフを訪れる観光客の間で、ここ数年、ちょっとした人気を集めている観光ツアーがある。チェルノブイリ原発の事故現場を訪れる日帰りツアーだ。キエフからバスに揺られること約2時間半。原発施設内の食堂で食べるランチ込みで150〜160ドルという手軽さが受けている。

記者が訪れた日も、欧州各国から訪れた外国人観光客を中心に45人が2台のバスに分乗して、爆発を起こしたチェルノブイリ原発4号炉を目指した。雪が降る中、集合場所のホテル前に停車した車内で1時間ほど待たされ、バスが動き始めた時には歓声が上がった。

車内に流れるビデオ映像には、白い防護服を着た男性2人が、放射線量を測定するガイガーカウンターを片手に、おどけながら事故現場を案内する姿が映し出されていた。その後には、事故の深刻さを伝える当時の映像を使った検証ビデオも放映された。このコントラストは、現場の復旧ぶりをアピールするための演出なのだろう。

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http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20110413/219429/
─情報元:日経ビジネス オンラインサイト様─