今週号の日経ビジネスで、KDDI(au)が11月発売予定のアップル社の超人気スマートフォンiPhone5の販売取扱権を獲得したと報じられ、携帯電話業界に激震が走りました。当のKDDIのはアップルからの公表前であり、あくまで「ノーコメント」を通しているようですが、報道されている関係者の話を総合するとまず間違いのない事実であるようです。表向きの影響度合いという点で言えば、これまで国内でiPhoneの販売を独占しこれに頼って携帯電話市場のシェアを伸ばし続けてきた「ソフトバンクの行く末に暗雲」といった印象が強いのですが、果たしてそうなのでしょうか。
この問題を考えるときにひとつのポイントになってくるものとして、携帯電話の周波数割り当ての問題があります。ドコモとソフトバンクが完全に第三世代向け(3G)専用の周波数を使用しているのに対して、auは現時点では第二世代向けと併用の周波数を利用しているという事情です。どういうことが起きるのかと言えば、普通に携帯電話だけを使っているときには問題にならなかったのですが、スマートフォンの登場によって送信データ容量が爆発的に増えauのスマートフォンには他の二社に比べて明らかにサービス提供上で劣後する問題が生じてしまったのです。他にも一部auのスマートフォンではキャリアメール(ezweb)の取り扱いができないという、スマホにあるべからざるこの上なく不便な状況でスタート切らざるを得なかったという事実もあります。
光回線を巡るNTT、KDDI、ソフトバンクの野望―知られざる通信戦争の真実
アンドロイド携帯におけるこの問題に関しては、今月20日にようやく対応ソフトをダウンロードする形で一応の解決を見てはいますが、11月発売の iPhoneに関して間に合う対応ができるか否かは現時点では不明です。アンドロイド版ソフトの開発に半年以上の開発期間がかかった対応ですから、難しいという見方もあってしかるべきと考えます。auの第三世代向け周波数への完全移行は来年の7月の予定ですから、使い勝手をはじめあらゆるサービス提供面において、どれだけ早くソフトバンクに対して見劣りのしないサービスメニューが提供できるか否かはかなり重要性の高い問題であると思われます。
・・・続きはこちら
http://news.livedoor.com/article/detail/5882934/
─情報元:BLOGOS(ブロゴス)サイト様─