2012年2月20日月曜日

2500万トンの瓦礫が太平洋を越えアメリカに漂着する 瓦礫を拒否する脱原発派の人間性が今問われている

冒頭の写真に象徴されるように、ニューズウィーク誌によると、東日本大震災で津波から出た2500万トン以上の瓦礫がアメリカの海岸に向かっています。

米FOXニュースの電子版によれば、家屋やボート、家具など水に浮く津波被害の残骸の多くがこの春から今後2年をかけてアメリカの海岸に到着すると予想されているのです。

犠牲者の遺骨などが漂着する可能性もあるそうです。

米国立海洋大気庁(NOAA)とハワイ大学によって作られた模型では、「フロートサム」と呼ばれる瓦礫の一帯がハワイ州やカリフォルニア州、またワシントン州に向かっており、2011年12月にすでに最初の漁船用ブイが漂着しています。

日本の環境省は、東北3県からのすべての瓦礫の20%ほどが太平洋に流されたと見込んでいるそうで、ビーチに到着する瓦礫の環境への影響が懸念されるのに加え、津波による犠牲者の遺品や形見がうち上がる可能性もあるということです。

米環境保護庁が大規模になりそうな海岸清掃へ向けての準備を始めているそうです。

米国海洋大気庁の太平洋諸国地域担当キャリー・モリシゲさんは、残骸が福島第一原発事故の発生前に流されたため放射能汚染の心配はないとの見解を同庁のサイトで公表しました。

しかし、アメリカに、世界に漂着するのは原発事故前のがれきだけではありません。

福島第1原発事故で海に流出した放射性セシウム137は、2011年5月末までだけで3500テラベクレル(テラは1兆)に及ぶこと、そのセシウムは黒潮に乗って東へ拡散した後、北太平洋を時計回りに循環し、アメリカ沿岸にも到着すること、そして、今から20~30年かけて世界中の海をまわって日本沿岸に戻るとの予測を気象研究所と電力中央研究所の研究チームが2011年9月にまとめています。

また海に直接出たほかに、大気中へ放出された後に海に落ちたセシウムの量が1万テラベクレル程度あるとみており、総量は1万3500テラベクレルで、これは過去の核実験で北太平洋に残留している量の6分の1に当たるということです。

いかに日本が世界の環境に深刻な影響を与えているかが分かります。

我々の原発推進が、世界中の人々をヒバクシャにするのです。
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