ドラえもんの秘密道具としてお馴染みの「タケコプター」と、一文字違いのデリバリーサービスがアメリカで話題になっている。そのサービスとは、タコスをラジコンヘリ(クアッドコプター)でお届けする「タココプター」だ。つまりは無人販売である。専用アプリのGPS機能を使って、オーダーのあった場所に直接届けるという。大変素晴らしいアイディアなのだが、現在のところいくつか問題が……。
このサービス、ユーザーはアプリを利用するだけでオーダーから決済まで完了する。お金の支払いは事前にクレジットカードを登録し、ネット上で済ませることが可能だ。
実のところ、まだ実用化には至っていない。というのも「食品の衛生管理」、「無人飛行機の市街地での操縦」および「商用利用」、「事故が発生した際の免責」などなど、法律上クリアしないといけない問題が山積み。
創業者のダスティン・ボワイエさん、スター・シンプソンさん、スコット・トールバーグさんの3人は、なんとか販売許可を取り付けるために、さまざまな手を尽くしている。しかしながら、法律を改正しないことには、どうやらラジコン販売は難しいようだ。
すでにPR用のホームページを公開しているのだが、アクセスが殺到し、1日も早いサービス開始を願う声があとを絶たない。これを受けて、ダスティンさんらはすでに次の一手として、ロブスターをデリバリーする「ロブスターコプター」まで用意している。いずれにしても法的な許可が下りないことには、タコスもロブスターも販売できない。
大変興味深いサービスなのだが、もし本当に利用が可能になった場合に、ラジコンヘリが接触事故を起こしたりしたらどうするのだろうか? また、ヘリが配達中に盗難に遭ったら? 心配は尽きないのだが、ぜひと実現にこぎ着けて頂きたいものである。
http://rocketnews24.com/2012/03/29/197213/
─情報元:ロケットニュース24サイト様─