2013年1月17日木曜日

金額が適当ゆえ、持ち家/賃貸どちらが得かはわからない?


 今回は、随所で議論され続けている「持ち家と賃貸は、どちらが有利なのか?」という内容に、切り込んでいきたいと思います。
 とはいえこのテーマ、持ち家に対する並々ならぬ執着がある方々が多い日本では、結論だけ出しても受け入れられがたいと予想されます。というわけで、理論的な分析や実情、そして広がっている俗説のウソ/ホントの解説などを通して、この問題に切り込んでいきたいと思います。

●そもそも、不動産価格はどのように決まるのか?
 よく「この地区の土地は坪◯◯円です」という言葉を聞きますが、コレ、よく考えるとおかしくありませんか?

 この「坪◯◯円」という価格の決め方は「取引事例比較法」といい、過去の取引事例での価格と比較して、地価を算出する方法です。ということは、過去(というか近日中の)取引事例がないと価格を算出することはできないわけです。でも、なぜか確実に、この「坪○○円」という提示価格は出てきます。
 取引事例がない場合は、その不動産業者さんの経験(?)に基づいて価格が公示されます。早い話が、“適当”です。

 ともかくこの方法で算出した土地価格に付加価値価格(景観やエレベーターなどの設備etc.)を合計したものが、不動産の販売価格となります。
 もちろんプロの現場では上記のようないい加減な方法でなく、「収益還元法」という手法を利用して価格が算出されています。これは、不動産の収益(キャッシュフロー)を元に不動産価格を算出する方法です。今回は本題ではないので細かい評価式などの内容は省きますが、この方法だと純粋に市場が求めている価格を基準に不動産価格を算出できるため、非常に明朗でわかりやすいです。

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─情報元:ビジネスジャーナルサイト様─