2013年2月27日水曜日

フランス発:クール!正座して使うデザイン椅子


おにぎりのような三角型の「nielschair」は、数ある椅子の中でも、とても変わっている。写真をご覧のとおり、正座する目的で作られた椅子なのだ。

「こんな椅子は、ほかにはありません」と、「nielschair」をデザインして開発したアルザス地方在住の工業・建築デザイナーのHugues Klein氏は言う。凝ったデザインやエコ素材の椅子はたくさんあるけれど、たしかに、「正座する」というコンセプトをもつ椅子は聞いたことがない。

「nielschair」は、まだ発売して間もない。私がこの椅子を初めて知ったのは、11月末にチューリヒで行われた若手デザイナーたちの見本市「blickfang」でだ。赤い色と、ユニークな形が一際目を引いたので、すぐにブースにいた男性に質問してみた。
その男性こそKlein氏だった。「ここで正座するんですよ。どうぞ、ぜひ試してみてください」と勧められて、靴を脱いで正座してみた。座った部分は柔らかすぎず硬すぎず、ちょうどいい。内側に取り付けられた小さなテーブルにはノートブックが置いてあった。テーブルの高さもちょうどよかった。

Klein氏は、なぜこの椅子を作ったのだろう。すると、1枚の写真を持ってきて見せてくれた。日本の職人が床にあぐらをかいて仕事をしている様子の写真だった。職人の周りには必要な工具がずらりと並んでいる。

「こうして、手の届く範囲に必要な物を置いて仕事をすること、そして自分の空間を保つことをイメージしたのです」とKlein氏。

それからもう1つきっかけになったのは、Klein氏が3年前から趣味で始めたというヨガだ。


「ヨガの基本姿勢の1つはあぐらをかいたようなポーズです。この姿勢をしたり、正座をしたりすると、とても頭がすっきりすると身をもって知ったのです。血液の循環がよくなって、たくさんの酸素が脳に届きます。膝を曲げて座る姿勢で仕事ができたら、健康的な上に効率が上がるはずと考えたのです」。

「nielschair」はあぐらや正座のほかにも、足を伸ばして壁にもたれたり、側面の穴から両脚を出して寝転んだりすることもできる。もちろん足を床に付けて、普通に椅子に座る姿勢もできる。シンプルな形態なのに、こんなに色々な姿勢が取れるのだ。

さて、あなたならどんなふうに座ったり寝転んだりしますか?

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─情報元:PUNTA - プンタサイト様─