この記事は「日経トレンディ2013年3月号(2月4日発売)」から転載したものです。内容は基本的に発売日時点のものとなります。
専用コーナーを設ける店もあるほどジャンルの一つとして確立された「スマホ文具」にも新製品が登場している。
2013年2月15日に発売された「スマホでスキャンしやすいノートカバー」(キングジム)は、その名の通りスマホでノートを撮影してデジタル化する商品だ。四隅にマーカーが印刷されたノートを撮影する「ショットノート」ではなく、黒い枠に囲まれた紙を撮影してスキャンするアプリ「ショットドックス」に対応していることが特徴。カバーに付いている黒色で太めの「しおりひも」を中央に渡すことでノートが黒色で囲まれたことになり、アプリで撮影できる。使えるノートを選ばず、「ユーザーが好きなノートを使えるように工夫した」(キングジム)という。高級ノートブームの影響で、ノートカバーも進化したのだ。
独自の進化を遂げる「タッチペン」
タッチペンも独自の進化を遂げている。「Sensu Brush」(Artist Hardware)はタッチパネルに対応したブラシ型のタッチペンだ。iPadなどでペイントアプリと併せて使えば、筆感覚で絵を描くことができる。筆先にキャップをかぶせれば一般的なタッチペンになるので、日常的に使えるのも魅力だ。
タッチペンの使い方を新しくしそうなのが、「大人の鉛筆に、タッチペン。」(北星鉛筆)だ。ヒットした太芯シャープペン「大人の鉛筆」の金属クリップの先に導電性フエルトを付けることでタッチ操作に対応。軸部分が木製のため金属クリップに指が触れているときだけタッチ操作ができる仕組みだ。
タッチパネルにフエルト部分を当てたまま金属クリップを指で2回触ると、ダブルタップしたことになる。軸だけを持てば反応しないので画面の指し棒としても使用できる。タブレットでのプレゼン時などで重宝しそうだ。
スマホ文具はまだニッチ!?
ただ、スマホ文具は、「メディアで騒がれてはいたが、一般ユーザーには浸透していない」(東急ハンズ)という。また、「製品やOSの種類が増え、ユーザーが分散している」(ロフト)という現状もある。スマホの裾野は爆発的に広がっている。今後は、スマホを使い始めた初心者や女性ユーザーの取り込みがカギになる。
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─情報元:日経トレンディネットサイト様─