あなたは「ロジカルシンキング」が出来ているだろうか?
そんなもの仕事をする上での基本じゃないかと思う人も多いだろう。確かにその通りなのだが、業務が進まなかったり、組織内での不協和音が発生するときは、だいたいロジカルに物事を考えられていないときが多い。
『コクヨの5ステップかんたんロジカルシンキング』(下地寛也/著、中経出版/刊)はコクヨで研修事業を担当する下地氏が“他人に正しく伝えるためのスキル”としてロジカルシンキングを分かりやすく説明する。
ここでは、ロジカルシンキングが出来ていない状態でよく使われるNGワードを紹介する。この言葉が出てきたら業務の進捗が遅れる可能性大だ。
■「言わなくても分かっているよね?」
よほど親しい仲であれば、余計な説明はいらずとも協力し合えるものだが、初めて一緒に仕事をする人がいたりする環境であれば、それは不可能なこと。自分の言ったことが自分の意図とは違って解釈されてしまうケースは多々ある。説明不足によって「あれはどうなった?」「こんな風にしてみました」「全然俺が指示したものが反映されていないじゃないか」となるのだ。こうなると、その仕事は一からやり直しとなる。
ロジカルシンキングは伝えたいことを分かりやすく、的確に伝え、動いてもらうためのスキルなのだ。
■「とりあえず思いついたので」
これは経験のない仕事をしたときによく出てくる言葉だ。問題解決の手順をまったく理解していないことを意味しているので、思いつきで発信しないよう、問題定義→原因究明→解決策検討の順番で考えていこう。これだけでもスッキリと仕事が進むはず。ロジカルシンキングは問題解決の場でも重要な思考法だ。
■「やり方が分からないのでできません」
経験したことのない仕事を与えられたとき、出てきがちなこの言葉。実はこの言葉はロジカルシンキングがきちんと活用できていないからこそ、出てくる言葉といえる。
ロジカルシンキングができている人はやったことがない仕事でも、まずは調べようとする。例えば社内の詳しい人に聞いたり、関連書籍をあたるなど、冷静で前向きな行動を取ろうとする。ロジカルシンキングができている人は冷静に状況判断ができるのだ。
■「○○について話したいのですが」
誰かに相談したり、議題の確認をするとき、こう言ってしまうことはないだろうか。この言葉の問題は、ただ話のテーマを漠然と設定しているだけで、論点が何なのか明らかになっていないという点だ。そのため、着地点のない話をダラダラと続けることになる。
例えば「どのように残業を減らすべきか?」「なぜ連絡ミスが頻繁に発生にするのか?」など論点を明確にすることが大事。また、論点の前に状況(背景)を述べることで聞き手はスムーズに話に入っていけるようになる。これもロジカルシンキングのテクニックの一つだ。
ロジカルシンキングは業務を円滑に進めたり、問題解決をするための思考法であり、実践で使えなければ意味がない。日々のビジネスのコミュニケーションに活かすことで、業務がどうしても遅れてしまう問題が大幅に改善する可能性があるのだ。
もし、上記のようなNGワードが出てきたら、注意したほうがいいだろう。
http://biz-journal.jp/2013/03/post_1608.html
─情報元:ビジネスジャーナルサイト様─