2013年6月27日木曜日

部下がミスの報告を恐れなくなる、上司のこんなひと言

 若手がミスを報告せず、だいぶたってから上司や先輩が知るところとなり、「どうしてもっと早く言わなかったんだ」と叱られる羽目になる――。こんな話を時々聞く。上司や先輩からすれば「ミスを隠していた」ように見えるけれど、若手側には「隠そう」という“悪気”はなかった、というケースもあるようだ。

 「ミスをしてしまった」と自覚したとき、報告したり、相談したりするよりも、まずは、「何とかしよう」と思ってしまうことも多いらしい。実際に若手に聞いてみると、こんなことを言う。

 「やってしまった! と思ったら、まずは、少しでも早く、自力でなんとかしなければと考え、動き始めてしまう。気づいたら、大事(おおごと)になっていて、上司から厳しく叱られる」

 「自分がまいた種だからどうにかしよう、相手がある話の場合は特に焦って対応しようと動き始めるものの、まだ実力が伴わないから、火に油を注ぐ結果になってしまうこともある」


「あわよくば、上司や先輩の耳に入らないうちに問題が片付けば、それは“なかったこと”と同じになる」という気持ちも多少はあるかもしれない。いずれにしても、「隠ぺいする」といったネガティブな響きの言葉で表現されるような悪質なものであることはそうそうない。

 上司や先輩にしてみれば、自分で対応することももちろん大事だが、まずいことがあったらとにかく早くホウレンソウ(報告・連絡・相談)を! と思う。知らされなければ気づけないことも多く、問題が大きくなってしまってからでは、誰かにかける迷惑の度合も、解決までの時間もまた大きくなるからである。

 では、ミスとかマズイことがあった時、どうやって若手にホウレンソウさせればよいのだろうか。

 あるチームのリーダーがこんな話をしてくれた。

 「うちのチームでは、ケアレスミスが頻発していて気になった。若手だけでなく、中堅メンバーにもケアレスミスが多い。なんとかしたいと思い、“ミスがないようちゃんとチェックするように”と注意を喚起したり、“お客様に迷惑をかけることになるんだからね”と誰に影響してしまうかを説明したりしてみたものの、状況が改善しなかった」

 自分のチームの状態を詳しく観察してみたところ、どうも、「上司が怖い」ことと「ケアレスミス」に因果関係があるような気がしてきたという。

 つまりこうである。

 「メンバーから見ると上司が怖い。怖いとは、何かあるとすぐ怒られる。報告しに行くと、とても厳しいムードで会話が進む。だからすごく緊張してしまう。それによって、メンバーが言いたいことを正直に言えないのではないか」と推測した。

 上司に「もう少しメンバーが話しやすい雰囲気を作ってください」とお願いすることも考えたが、上司の性格を考えたところ、そう言っても変化を期待するのは難しそうだと思い、リーダーの自分がメンバーから見た「話しやすい人」になろうと決意した。

 そこで、何をしてみたか。

 とにかく、「話しやすい雰囲気」作りを心掛けることにした。

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─情報元:誠 Biz.IDサイト様─