2013年6月28日金曜日

目の中に注入したマイクロボットを磁力で操作して治療する技術「OctoMag」

大きさが1ミリメートル未満であるマイクロボットは、その大きさゆえ非常に限られた電源で動かさなければいけなかったり、電池やモーターを備えつけて動かすことが難しいため人間の体の内部を調べたり、治療するのにはあまり向いていないとされていました。しかしながら、スイスのチューリッヒにあるマルチスケールロボット工学研究所が、磁石で作成されたマルチロボットを磁力で外部からワイヤレスで操作する眼科手術用の新技術「OctoMag」を開発しました。

IRIS :: MRI-based Tracking in 3D Magnetic Steering Systems
http://www.iris.ethz.ch/msrl/research/current/mri%5Ftracking/

Minimally-invasive eye-surgery on the horizon as magnetically-guided microbots move toward clinical trials | Robohub
http://robohub.org/minimally-invasive-eye-surgery-on-the-horizon-as-magnetically-guided-microbots-move-toward-clinical-trials/

磁気操作システムであるOctoMagは、8個の電磁石から成る磁気コントロール装置で眼球に注入されたマイクロボットを外部からあらゆる方向に操作できるという画期的な発明。プロトタイプのOctoMagを使用した実験は、ブタの目を利用して進められ、網膜手術に必要なタスクを実行できるかどうかが確認されました。次に行われたブタの目よりも小さいウサギの目を使った実験では、髪の毛のおよそ4倍の太さである直径285マイクロメートルのマイクロボットをOctoMagでコントロールし、外科手術レベルでも使用できることが実証されたとのことです。

以下のムービーでは、OctoMagの仕組みや実際の装置などが説明されています。

OctoMag: An Electromagnetic System for 5-DOF Wireless Micromanipulation - YouTube


OctoMagを使った眼科手術をざっくり説明するとこんな感じで、まず磁石で作られたマイクロボットを針の中に含んでいる注射を眼球にブスリ。


眼球内に刺さった注射針の先からマイクロボットが飛び出します。



...続きはこちら >>
http://gigazine.net/news/20130627-octomag/
─情報元:GIGAZINEサイト様─