ビジネスパーソンの転職には、成否ともに職業人生の節目となる出来事「キャリア・イベント」が大きく影響しており、特に「仕事上の成功」や「専門性を身に付けたこと」が強く寄与している。インテリジェンスが分析結果を発表した。
2012年10月に転職経験を持つ20―50歳代の会社員を対象にインターネット上で調査を実施し、1153人から回答を集めた。「人を育成した経験」「表彰経験」など、60種類のキャリア・イベントがそれぞれどの程度転職に影響したかを7点満点で尋ねている。
年代別に見ると、20―30歳代では転職に影響のあったイベントのトップに「仕事上の成功」が入った。転職に成功したという層では、その影響度を7点満点中、平均5.41点と評価している。逆に転職に失敗したという層でも同4.73点と評価し(表参照)、比較的強い影響があったと認識している。
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これに次ぐのは「専門性を身に付けたこと」で、転職に成功した層では5.41点、失敗した層では4.63点と評価している。
この他、転職に成功した層では影響があったイベントとして「チームで困難な仕事を成し遂げた経験」「自分自身の新しいキャリアへの挑戦」(ともに5.26点)が上位に挙がった。キャリア形成における気づきや学び、行動からよい影響を受けたと感じる傾向がある。
一方、転職に失敗した層では「人を育成した経験」(4.59点)、「同期の存在」(4.58点)など人との関わりに関するものが上位に入った。また「組織のダウンサイジング」(4.41点)、「海外勤務経験」(4.36点)、「次世代幹部候補として受講した研修」(4.29点)なども目立つ。こうした貴重な経験を生かしたいと考えて転職をした層ほど、求人企業側の期待や、本人が期待する業務と現実に差異が生じ、失望する事例が多い可能性があると、インテリジェンスは分析している。
なお、40歳以上の層では転職に影響のあったイベントの1位と2位が若年層と入れ替わり、「専門性を身に付けたこと」がトップ。20―30歳代に比べ専門性を養う期間が長いことが影響しているという。転職に成功した層では影響度を5.19点、失敗した層では同4.7点と評価している。また2位の「仕事上の成功」は転職に成功した層で5.08点、失敗した層で4.53点の評価だった。
http://news.livedoor.com/article/detail/7924662/
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